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議会報告 政治・経済

最悪のシナリオ2018/04/11    

4月、5月、6月と、私たち日本国民の未来を決する、と言っていいほど極めて重要な政治案件が控えています。

4月⇒ 南北首脳会談

5月⇒ 米朝首脳会談

6月⇒「骨太の方針2018」の閣議決定

例えば毎年6月頃に閣議決定される「骨太の方針2018」は、政府の次年度予算の編成方針を決定するものです。

因みに今年に限っては次年度予算の方針だけでなく、5年に一度の「中長期の財政方針」も決定されます。

この「骨太の方針2018」で、どのような財政規律が書き込まれるかによって、今後の政府活動の規模と内容が決定づけられます。

具体的には、プライマリーバランス(以下、「PB」)黒字化目標の取り扱いです。

PB黒字化とは即ち…

PB黒字化 =(歳入- 国債発行額)>(歳出-国債償還額)

…のことですので、このPB黒字化目標が「骨太の方針2018」に盛り込まれてしまうと、政府は、できるかぎり国債発行額を抑制し、できるかぎり借金を返済し、できうるかぎり歳出を削減しようとします。

つまり、狂信的な緊縮財政になります。

しかしながら、そもそも国際的な財政健全化の定義は「債務対GDP比の安定化」となっています。

「PB」を健全化指標にしている国は、残念ながら我が日本国政府だけです。

国際基準では「GDPに対する借金総額の割合」が増加していかなければ、「財政は健全だ」と判断する事になっているのです。

そしてこの「債務対GDP比」は、PBが黒字でも赤字でも、それに関係なく
悪化することもあれば、改善することもあります。

どんなにPBが改善したところで、肝心なる「債務対GDP比」が悪化してしまっては意味がありません。

とりわけデフレ下においては、78%の確率でPBが改善した年次の「債務対GDP比」は悪化しているとのことです。(典拠:内閣官房参与・藤井聡先生)

詰まるところ、骨太の方針2018にPB黒字化目標が盛り込まれてしまうと、PB黒字化を目指す消費増税して政府支出を削るデフレ化する税収減で更なる支出削減更にデフレ化する…というスパイラルになってしまうわけです。

よって「骨太の方針2018」にPB黒字化目標が盛り込まれるようなことが絶対にあってはなりません。

我が国にとって最悪のシナリオは、4月の南北首脳会談において朝鮮半島の連邦化に向けての合意がなされ、5月の米朝首脳会談において日本に届く核の保有を米国が容認し、6月の「骨太の方針2018」においてPB黒字化目標が盛り込まれる、です。