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議会報告 政治・経済

ドグマ化した財政均衡主義2018/03/25    

家計簿が収入と支出のバランスを重視するように、財政も「歳入」と「歳出」が均衡している状態がよい、とする考え方を「財政均衡主義」といいます。

例えば、政府はできうるかぎり国債を発行せず、税収の範囲内での支出を理想として縛りをかけます。

おそらく圧倒的多数の人々は「借金をたくさんすると財政赤字が膨らんで、後世にそのツケを残してしまう」と、お考えのことと思います。

しかしこれでは、例えば防衛や治安などの国民の安全、あるいは医療や介護などの福祉施策、あるいは後世の人たちのためのインフラ投資などなど、行政として絶対的に欠かすことのできない支出があります。

なのに「赤字がダメだぁ~」と言っていたら、これらすべての支出が不可能になってしまいます。

財政が先か、国民生活が先か?

答えは明らかだと思うのですが、教条主義(ドグマ)に陥ってしまうと本質を見誤ってしまうことになります。

といって、私は「国民生活のためには財政が破綻(デフォルト)しても構わない」などと言う気はさらさらありません。

デフレに苦しむほどの生産力を有し、通貨発行にほとんど制約のない我が国においては深刻な財政問題など存在していないにもかかわらず、「でっち上げられた財政危機」を理由に国民を危険に晒し、未来への投資を怠る財政均衡主義は馬鹿げている、と言いたいのです。

そんなに政府債務を減らしたいのであれば、デフレを克服して税収を増やすことです。

デフレ下の税収増(財政再建)など絶対にあり得ないのですから。

とはいえ、財政赤字を拡大せずしてデフレを克服することは、屏風の中の寅を退治することよりも難しい。

詰まるところ、世の中全体が「財政均衡主義」というドグマから解き放たれなければ話しがはじまりません。