〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 政治・経済

外貨準備高は経済力とは関係ないけれど…2018/03/24    

Chinaの外貨準備高が15カ月連続で増えています。

ご承知のとおり、その残高は世界第1位の規模です。

しかしながら、これをもって彼の国の経済力を過大評価している人たちがいますが、残念ながら外貨準備高が増えていることと、経済が成長していることとはあまり関係がありません。

外貨準備とは、その国が保有している対外資産のうち政府が保有している対外資産のことをいいます。

例えば、自国通貨が通貨高にならないように、自国通貨を発行して外貨を買っていくと外貨準備高は増えていきます。

上のグラフのとおり、Chinaの外貨準備高は2014年をピークにして下がり始めていますが、ここ2~3年は下げ止まっています。

これは、人民元と外貨との両替規制を行っているためです。

もしも規制せずに、為替取引を自由にしてしまうと、政府関係者を含め人民たちが先を争うように人民元を外貨に両替してしまい、人民元が大暴落してしまうのでしょう。

因みに、下のグラフのとおり、Chinaの経常収支は2001年のWTO加盟以降に増えてきましたが、所得収支でみますと赤字国に陥っています。

このことは、China経済が外国資本頼みで成長してきたことを示しています。

とにもかくにも、外貨準備高はその国の金持ち度を示しません。

金持ち度を測るのであれば、その国の対外純資産額です。

対外純資産額でいうと、下のグラフのとおり、世界でダントツのトップは我が国です。

とはいえ、その定義で比較してしまうと、グラフのとおり世界最大の対外純負債国はアメリカになってしまいます。

では、アメリカは世界で一番の貧乏国なのでしょうか。

そんなはずはありません。

何が言いたいのかと言いますと…

要するに、経済力とは「おカネの量」ではなく、モノやサービスを生産する力のことです。

自国のリソース(ヒト、モノ、技術)によって、どれだけのモノやサービスを供給できるのか、それが国力です。

その国力、即ちモノやサービスを生産する力を弱めていくのがデフレです。

そのデフレから、未だ日本は脱却できないでいます。

ここに我が国の危機があります。

というか、政治の世界において、そのことが全く問題視されていないこと自体が、我が国最大の国難です。

外貨準備高は必ずしも国力を現しませんが、Chinaはモノやサービスの過剰生産能力を、「一帯・一路」という国家構想、及びそれを金融的に支えるシステム「AIIB」によって、きちんと解決しようとしている分だけ我が国より遥かにまともです。

悔しいけれど…