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議会報告 政治・経済

秩序ある自由 vs 秩序なき自由2018/03/21    

ブエノスアイレスで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が閉幕しました。

案の定、「保護主義への対抗にコミットメント」が再確認され、貿易を巡る一段の対話と行動が必要だとする声明が採択されています。

要するに「仮想通貨のバブル化みたいな懸念材料もあるけれど、とにかくグローバリズムに基づく自由貿易は大事だよねー」ということです。

国境を越えた貿易と投資の拡大、あるいは資金や人の移動の自由を活発化することをグローバリズムというのであれば、そのことで利益を最大化できるのはグローバルに展開する企業や投資家などの大資本であって、最も害を被るのはとりわけ各国の中間層国民です。

中間層が破壊されることで格差が拡大するわけです。

一方、新興国の国民は奴隷のごとく超低賃金で働かされ、やがて賃金が上昇してくるとグローバル資本は次の低賃金労働国に移動していくだけです。

グローバル資本は国を選ぶことができても、国民は国を選ぶことができません。

これが株主資本主義の最大の欠点です。

国を選ぶことのできない国民のための経済こそが、まさに国民経済です。

各国の国民経済がグローバリズムに基づく自由貿易によって破壊されているのですから、世界はかつてのGATT体制のような秩序ある緩やかな自由貿易体制をとり戻すべきではないでしょうか。

「自由」という極めて抽象的で曖昧な言葉に、つい私たちは騙されがちですが、新自由主義(グローバリズムの教義)の言う「自由」は、まちがいなく「秩序なき自由」です。

そんな野蛮な自由ではなく、それぞれの国や共同体がもつ固有の文化、歴史、生活様式、国土、環境というものを尊重する「秩序ある自由」を私たちは求めていくべきだと思うのです。

秩序ある自由は、国民に豊かさをもたらします。