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議会報告 政治・経済

低下する除雪力2018/01/23    

さて昨日(22日)は、事前の気象情報どおり東京圏は大雪となりました。

東京都心の積雪は2014年ぶりに20センチを超えたようです。

例のごとく、首都高速道路の多くの区間が通行止めとなり、鉄道も一部でダイヤの乱れが続きました。

帰宅時には、だいぶご苦労をされた皆様も多かったのではないでしょうか。

本日も広範囲で積雪が残っており、氷点下を下回る厳しい冷え込みとなっています。

年に一度か二度のことであるとはいえ、雪慣れしていない都市部の脆弱さを痛感します。

ところが今や、都市部のみならず豪雪地帯の自治体においても除雪能力が低下しています。

その理由の第一には、公共事業の減少によって除雪に携わる建設業者等の体力の低下があります。

その結果、建設業の就業者数はピーク時に比べて180万人も減ってしまいました。

また、除雪業務の委託料は稼働状況に応じた支払いなので降積雪状況に大きく影響されます。

例えば、暖冬や少雪等で稼働時間が少ない場合、除雪機械の維持管理費(減価償却費、点検費、税金等の固定的経費)が大きな負担になります。

といって、リースによる対応にも限界があります。

詰まるところ、除雪機械を保有すると経営リスクを高めてしまうことから、除雪機械を手放す業者が多くなっているようです。

加えて、オペレーターの高齢化も進んでいます。

現在、オペレーターの半数は年齢が50歳以上で、年々、技術を持ったオペレーターが減少しています。

ここで改めて思い知らされますが、国民経済の観点では、国力の源泉は「モノ」「ヒト」「技術」の3つです。

例えば、国民が求める除雪サービスという防災ニーズに対して、その供給能力を維持するためには、除雪機械というモノ、オペレーターというヒト、オペレーターのもつ技術が必要です。

ところが、ネオリベラリズム(新自由主義)派は、「そうじゃない、大切なのはモノ、ヒト、カネ」だという。

とくにカネが一番に大事だから、供給能力を維持するためのモノやヒトや技術なんかよりも財政(カネ)が優先する、となります。

ところが彼らは、カネを生み出すための源泉こそが「モノ」「ヒト」「技術」であることを知らない。

例えば、紙幣というおカネは印刷機で刷するだけで簡単に作れますが、「モノ」「ヒト」「技術」は安定した一定の需要がなければ維持・発展させることができません。

また彼らは誤解していますが、建設業者は単なる公共事業屋さんではありません。

私たち日本国民の生活と経済活動の基盤となるインフラの維持強化のみならず、震災害などから国民を守る防災安全保障の一翼を担っている安全保障業種の一つでもあります。

除雪力だって、防災力(減災力)の一つなのです。

公共事業などの安定したインフラ需要を維持していかなければ、建設業分野における国民を守るための供給体制(モノ、ヒト、技術)を維持することはできません。

その供給体制を維持強化することができれば、おカネ(紙幣)などいくらでも刷ることが可能なのですから。

そうした中、残念ながらネオリベ省庁の財務省が、ことのほか思慮深くない政治家を洗脳することに成功して、更に懐(需要)を引き締めようとしています。

『PB黒字化を堅持、年央に新目標 麻生財務相の財政演説
https://jp.reuters.com/article/aso-policy-speech-idJPKBN1FB0G4

麻生太郎財務相は22日の財政演説で、基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を黒字化する目標を堅持すると強調した。その上で年央に策定する新たな財政目標に関し、「具体的かつ実効性の高い計画を示す」と語った。(後略)』

洗脳する財務省が悪いのか?

洗脳される思慮浅い政治家が悪いのか?

そんな政治家を選ぶ有権者が悪いのか?