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議会報告 政治・経済

移民国家化する日本2018/01/03    

資本主義とは、資本という生産資産(おカネじゃない)を生産活動に投じることによって、一人当たりの生産性を向上させるシステムのことをいいます。

生産性が向上すると、必ず一人当たりの所得が向上します。

なぜならGDP三面等価の原則によって、生産 = 所得 = 支出 は常に一致するからです。

産業革命以降、モノやサービスなどの生産物は、生産資産(資本)とそれに付随する技術、そして労働(ヒト)というリソースによって製造されるようになりました。

このとき、労働(ヒト)の量を増やすことによって生産量を拡大しようという発想は資本主義にはありません。

あくまでも労働(ヒト)の量を増やさずに、生産資産(資本)を投じることによって生産性の向上を図ることこそが資本主義の真骨頂です。

生産性を向上させるための資本のことを生産資産といいますが、新たな生産資産を形成することを「投資」といいます。

要するに大切なのは「生産性向上のための投資」です。

もしも企業に人手が不足しているのであれば、新たな資本(生産資産)を投じることによって生産性向上を図ればいいわけです。

企業が人手不足を解消して生産性を向上したいのであれば、普通に設備「投資」、技術開発「投資」、人材「投資」をすればいいだけです。(むろん、人材投資とは人を増やすという意味ではありません)

なので「人手が足りないから外国人を雇おう」というのは資本主義ではないのです。

ところが現在の日本は、明らかに資本主義の真逆を行こうとしています。

『介護実習生に在留資格 国家試験合格で就労継続
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25283380S8A100C1NN1000/

厚生労働省と法務省は介護現場で受け入れが始まる外国人技能実習生について、介護福祉士の国家試験に合格すれば日本で働き続けることができるように制度を見直す。2025年度に37万人超の人材が不足するとされる介護現場では貴重な担い手となる。(後略)』

政府は、介護現場に外国人技能実習生を活用できるようにし、その外国人技能実習生が介護福祉士の国家試験に合格すれば、そのまま働き続けることができるようにするとのことです。

これを移民政策といいます。

資本主義を理解していない人たちは、すぐに人手不足を外国人労働者で賄おうとします。

前述しましたように、もしも介護人材が不足しているのであれば、資本主義の王道をゆき、官民をあげて介護分野への各種投資を促進すればいいだけの話しです。

何よりもまずは、人材投資。

人材投資とは、介護現場で働く人たちの給与をまずは相応の給与体系に引き上げ、介護職員としての経験や知識を蓄積継承してもらうことです。

内閣府が行った介護職に対するイメージ調査では、その多くが「仕事がキツイわりには給料が安く将来が不安」というものでした。

介護従事者の給与面での待遇をみても、下の表のとおり産業平均と比べ男女ともにかなり低い水準になっています。

こうした給与格差を放置したままに「人手不足だから…」と言って外国人労働者に依存するのではなく、まずは資格を持ちつつも従事されていない日本人介護職員に現場にでてもらうことが先決でしょうに。

解決策は明らかなのに…

国民が望もうが望むまいが、いつのまにか日本政府は「移民政策」に踏み切っているのです。