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議会報告 川崎市政

赤字ですが…何か問題ありますか?!2017/12/23    

川崎市議会には、自分の選挙区を走る鉄道整備及び、それに関連する公共投資については行政に対し積極的な取り組みを求めつつも、その一方で「赤字はけしかん…」とか「収支フレームがぁ~」とか言って、ことさらに収支均衡(緊縮財政)を求める人たちがおられます。

先日の定例会でも、そうでした。

財政局長に対して「減債基金からの借入を行わずに計算した場合、実質収支比率は赤字じゃないか!」と詰め寄っていた議員がおられました。

減債基金とは、地方債の償還を計画的に行うための資金を積み立てる目的で設けられる基金のことで、川崎市はこの基金からおカネを借り受けて歳入予算を組んでいます。(といっても、実際には基金のおカネが執行されるケースは少ない)

実質収支比率とは、自治体の財政規模に対する収支の割合を示します。

確かに現在の川崎市政は、減債基金からの借り入れを算入して予算化しないと、実質収支比率は赤字になる状態です。

上述の某議員によると、それが「けしからん」というわけですが、私に言わせれば「それで何か問題ありますか…?」てなところです。

「実質収支比率が赤字だ」といったところで、川崎市が近い将来にデフォルト(債務不履行)する可能性など、ほぼゼロです。

それを緊縮財政によって無理矢理に黒字化させようとするよりも、必要な公共投資を行ってインフラ(社会の下部構造)を充実させ、スープラ(社会の上部構造)としての経済活動を盛んにして税収を拡大させたほうが得策だと思うのです。

因みに、現在の川崎市の財政指標は次のとおりです。

  • 財政力指数 1.00(政令市平均値 0.86)
  • 経常収支比率 97.7%(政令市平均値 95.4%)
  • 人口1人当たり 人件費・物件費等決算額 107,361円(政令市平均値 111,150円)
  • 将来負担比率 117.4%(政令市平均値 124.2%)
  • 実質公債費比率 7.5%(政令市平均値 10.9%)

いちばん上の財政力指数の「1.00」は政令指定都市の中でダントツのナンバー1です。

また、その他の数値をみても、ほとんどが川崎市は平均値を上回っています。

モノやサービスの生産活動のことを「経済」といいます。

借金に基づいた投資によって、企業や人々の生産活動を拡大させていくのが経済(資本主義)の正しい姿です。

即ち、借金という赤字こそが、経済成長の源泉なのです。

世間では、赤字の縮小を訴える人のほうが、一見、常識的にみえてしまいますが、実は赤字を拡大させてでも投資需要を創出していくのほうが遥かに重要です。

デフレなのですから…