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議会報告 川崎市政

総理の力をもってしても…2017/12/20    

昨日(12月19日)の議会質問をインターネット中継でご覧になってくださった皆様、ありがとうございました。

終了後、各方面からお褒めのお言葉を頂戴し、まこと恐縮に存じます。

録画中継は、明日以降に川崎市議会HPにアップデートされます。
http://www.kawasaki-council.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=242

さて、安倍総理によれば、来年度当初予算は「経済再生と財政健全化を両立する予算にできた」とのことです。

『18年度当初予算案、安倍首相「経済再生と財政健全化を両立」
https://jp.reuters.com/article/japan-budget-idJPKBN1ED0R1

安倍晋三首相は19日の政府・与党政策懇談会で、2018年度当初予算案について「経済再生と財政健全化を両立する予算にできた」と語った。(後略)』

意義あり。

デフレ期における財政健全化は、実体経済からの貨幣(名目GDP)回収になりますので、むしろデフレを加速させます。

なので、「両立」はあり得ないものと思われます。

ただし、ある筋によれば、総理はそのことを充分に理解されているとのことです。

名前を出すと、その方にご迷惑をお掛けすることになりますので「ある筋」とさせて頂きますが、総理としては、できうることであればプライマリー・バランス(以下「PB」)の黒字化目標を一旦は破棄したいのだとか。

現今経済の悪の根源が「PB黒字化目標」にあることを、総理はちゃんと理解されていたのですね。

ところが、例のごとくネオリベ財務官僚らが凄まじく抵抗しているようで、総理という力をもってしてもPB黒字化目標の凍結は簡単ではないようです。

まぁ、政治とはそういうものでしょう。

総理とはいえ、例えるならば巨大タンカーの船長のようなもので、右に舵をきるにも、左に舵をきるにもそれなりの時間を要し自分の思い通りにはならないのです。

それに、船員たちが必ずしも船長の命令に従順というわけでもないところが政治行政という世界です。

一説によると、森友問題や加計問題は、財務省が総理を追い詰めるためのリークネタだった、とも言われています。(事実関係は定かではありません)

あくまでも噂程度の話です。

とはいえ個人的には、全くあり得ない話でもないような気がいたしますが…

総理といえども、理想と現実の狭間で苦しまれているのでしょう。

財務省(緊縮財政派)と敵対しつつも、どこかで折り合いをつけざるをえず、今回の「両立」発言に至ったものと推察いたします。

ですが前述のとおり、もしも財政健全化を優先させてしまうと、経済は再生するどころかポシャります。

一方、財政健全化を一旦は棚に上げ経済再生を優先させることができれば、やがて財政は健全化されていきます。

これをもって「両立」と呼ぶべきです。

この場合の財政健全化の定義は「政府債務残高対GDP比率の低下」であり、経済再生の定義は「デフレ脱却」です。

デフレから脱却できれば、名目GDPが拡大します。

名目GDPが拡大されれば、まちがいなく税収も拡大していきます。

下のグラフのとおり、国であれ川崎市であれ、税収は名目GDPに相関しますので。

それにしても、総理がネオリベ財務官僚と闘う意志をもっているのにもかかわらず、それを支え応援しようという与党議員の声が聞こえてこないのが残念です。