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議会報告 川崎市政

脆弱化する日本のインフラ2017/12/07    

5年後、我が国では耐用年数を超えるインフラが40%に迫ります。

世界屈指の自然災害大国であるにも関わらず、「日本は借金で破綻するぅ~」みたいな“ありもしない財政問題”がネックとなってメンテナンスを含めたインフラ整備がおざなりにされ続けています。

例えば、昨年一年間に国内で建設された橋は431本ですが、私が生まれる前の1970年には、なんと16,000本もの橋が建設されていました。

当時は、今よりももっと金利の高い時代だったのに…

橋梁の耐用年数は、およそ50年と言われています。

早ければ40年、遅ければ60年とも。

要するにコンクリートの寿命が、橋の寿命なのです。

道路や橋をつくるために発行される建設国債の償還期間が、概ね40年から60年なのはそのためです。

2013年3月の段階において、建設後50年を経過する道路橋(橋長2m以上)の割合は約18%でした。

国交省によると、2023年3月にはそれが約43%となり、2033年3月にはなんと約67%になるとのこと。

つまり15年後には、約2/3の道路橋が耐用年数を超えてしまうということです。

これらはあくまでも全国にある約70万橋の道路橋(橋長2m以上)の中のうち約40万橋についての話しです。

恐ろしいことに、残りの約30万橋は建設年度不明ということです。

何日か前にも報道されていましたが、道路橋が老朽化しているものの、財政的事情から改修ができずに通行規制している橋が全国に2559件もあるとのことです。

加えて、自治体が管理しつつも、まったく調査が為されていない橋が66万橋もあるのだとか。

どこの自治体でも、インフラのメンテナスよりも「プライマリー・バランスの黒字化」の方がが優先されています。

東京23区では、下水道管の老朽化を原因とする「道路陥没」の恐れのある個所が1万ヵ所もあるそうです。

そのうち1,500ヵ所は震度5以上の地震で道路が陥没する可能性が高いのだそうです。

東京都の下水管の総延長は約16,000㎞で、東京からブラジルまでを一直線で結んだ距離ぐらいの長さです。

これらを定期的に改修していかなければなりません。

東京都も御多分に漏れず、誰が都知事になろうとも常に「プライマリー・バランス重視」都政ですので思うように改修が進んでいないようです。

さて、川崎市のプライマリー・バランスの推移は下のグラフのとおり、見事に黒字化が続いています。

一方、下の写真は川崎市内を流れている、とある河川の護岸です。

コンクリートの老朽化から、今にも崩れ落ちそうです。

もしも崩れると、護岸付近の家屋や道路は諸ともに崩落します。

ところが、プライマリー・バランス的事情から、こうした恐ろしい状態にありながらしばらく放置されていました。

今年に入ってようやく改修工事にとりかかるに至ったのですが、工事が終了するまでにはあと1年くらいかかります。

本市ではプライマリー・バランスが黒字化している一方、土木費の推移は下のグラフのとおり縮小傾向にあります。

過日、私が行った議会質問に対して、財政局長は「川崎市が財政破綻(デフォルト)する可能性はほぼゼロに等しい」という趣旨の答弁をされています。

それでも、プライマリー・バランスのほうが大事ですか?