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議会報告 政治・経済

北朝鮮の木造漁船が日本に漂着する理由2017/12/04    

ここのところ、北朝鮮船籍とみられる多数の木造船が日本海沿岸に漂着しています。

仄聞するところによると、海上保安庁から引き渡しを受けた自治体は処分費用の一部を負担しなければならないことから、当該自治体は予算的悲鳴をあげているようです。

さて、ご承知のとおり、北朝鮮では国家のすべてのリソースが核とミサイルの開発に向けられているため、その経済的な歪で食糧難が続き、米やトウモロコシは毎年5,000万トン以上も不足し、板門店から脱走した北朝鮮兵士もそうであったように、栄養障害があるほどに軍隊の食糧難も深刻になっています。

どうやら余程に切羽詰まっているようで、なんと金正恩氏は外貨獲得のために西の領海を約30億円で、東の領海を約46億円で、それぞれの漁業権をChinaに売却したとのこと。

それをうけて、Chinaの漁船が北朝鮮の西海において約1,500隻、東海において約1,000隻が操業しているために、現在は北朝鮮の漁船は完全に締め出されています。

それでも金正恩氏は、漁民に対し漁獲量を飛躍的に増やすことを命令して、遭難は戦死と同視し遺族にも手当を出すと約束したことで、北朝鮮漁民による無謀な決死の操業が続いています。

しかも、日本のEEZ(排他的経済水域)にある大和堆(日本海中央部に位置する浅い部分)での違法操業を命じられているため、その遭難した漂流漁船が我が国の日本海沿岸に押し寄せているわけです。

日本に漂着した北朝鮮の漁民たちは、異口同音に北朝鮮に帰国したがっていますが、船を失い、漁獲なしで帰国したところで母国はまったく評価などしてくれないでしょう。

とはいえ、家族が皆殺しにされないためには帰国するほかはないのでしょうけど。

同情を禁じえません。

また北朝鮮は、十数年前から、北朝鮮のウランなどの鉱山をもChinaに売却して外貨の獲得を図っています。

今や北朝鮮の国土で重要な土地の大半がChinaの所有になっているとも言われています。

領土と領海を切り売りしてでも、そこまで核とミサイルの開発を進めるのは、核保有国として米国、China、ロシアとの対等外交を実現することが北朝鮮の目的だからです。

そして最終目的は決して戦争をすることではなく、核の力を背景にして金王朝体制(現体制)を認めさせることにあります。

北朝鮮にとって戦争は亡国を意味するので、絶対にできないでしょう。

Chinaもそれを理解しているので、北朝鮮を泳がしています。

ところが、先日発射された火星15型のICBM(大陸間弾道弾)は、どうやら大気圏再突入技術が失敗に終わったようです。

失敗に終わったのなら、北朝鮮がICBMを保有した事にはなりません。

ICBMの大気圏再突入技術をクリアしないかぎり、核とミサイルを背景にした対等な対米交渉など不可能です。

そのため、北朝鮮(金正恩氏)の焦りは極度に達している可能性があります。