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議会報告 政治・経済

北朝鮮にとって核攻撃目標として最も適した国2017/11/30    

昨日(11月29日)未明、北朝鮮の平壌郊外からロフテッド軌道で発射されたミサイルが日本の排他的経済水域に着弾したました。

北朝鮮は日本時間の午後12時半ごろ、国営テレビの「重大報道」として次のような政府声明を発表しています。

「キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、アメリカ本土全域を攻撃できる超大型の核弾頭の装着が可能な新型のICBM=大陸間弾道ミサイル、『火星15型』の発射実験に成功した」と。

仮に北朝鮮が、核弾頭搭載可能なICBMの開発に成功したとしても、米国本土に向けてそれを発射することはまずありえないでしょう。

あくまでも対米外交上の一つの軍事的背景(軍事的手段)としてその能力を持ちたい、ということかと思われます。

一方、残念ながら、北朝鮮が我が国にミサイル攻撃を仕掛ける公算は高まりつつあるように思えます。

むろん、突如として日本の主要都市に向け核攻撃を仕掛けてくることはないでしょうが、人心を掌握していない独裁者にとって国際的孤立感が与える心理的圧力は極めて大きく、そのことは「軍事小国に対してなら武力攻撃に踏み切ってもいい」と思わせる独裁者の決断ハードルを引き下げます。

日本の防衛費が世界第7位であることをもって、日本が軍事大国であるかのように言う人たちもおられますが、憲法解釈を含め、国際法上の軍隊として正式に規定されていない自衛隊には様々な政治的課題が多く、その活動にはかなりの制約があり、専守防衛に徹した装備にも戦闘能力としての限界があります。

なので、少なくとも北朝鮮から見るかぎり日本は明らかに軍事小国です。

因みに北朝鮮から見れば韓国も軍事小国かもしれませんが、彼の国が韓国に対してミサイル攻撃(核攻撃を含む)を仕掛けることはないでしょう。

将来、朝鮮半島を北朝鮮主導で統一したいと目論む金正恩氏が、その合併対象の韓国にミサイル攻撃するとは思えません。

といって、米国はもちろん、ロシアやChinaに核攻撃すれば、一瞬にして叩き潰されるのが落ちです。

どう考えても、北朝鮮にとって日本が最もミサイル攻撃しやすい国なのです。

北朝鮮がもしも日本に向けて武力攻撃を仕掛けるとすれば、まずは地方都市の近くの領海周辺か、もしくは人里離れた山奥に鉄塊弾頭か通常弾道を搭載したノドンミサイルを発射してくるに違いない。

その時、おそらく米国は核兵器による報復措置をとることはないでしょう。

米国が核兵器による報復措置をとる時は、米国領土、在日米軍、及びその基地が攻撃された場合、もしくは日本の主要都市で何十万人の犠牲者が出た場合にのみ限定されるものと推察します。

現在の我が国のミサイル防衛では、北朝鮮からの長距離ミサイル攻撃に対して日本の国土全体を守ることはできません。

むろん、反撃能力もありません。

ノドン級のミサイルは車に乗っていて、発射直後に姿を消してしまうため、効果的な報復は不可能なのです。

悲しいかな、それが現実です。

2013年12月に閣議決定された『国家安全保障戦略』に、北朝鮮からのミサイル攻撃に対する具体的な対応策が書かれていないのは誠に残念でした。
https://www.cas.go.jp/jp/siryou/131217anzenhoshou/gaiyou.html

信じがたいことに、このことを問題視してくれた国会議員は与野党を含めてゼロです。

あまつさえ、我が国の防衛戦略はただひたすらに「米国様との同盟関係を強化さえしていれば平和で安全だ」という域を出ていません。

まさに政治家(国会議員)たちの怠慢です。

そんな人たちを選んでいるのは、総体としての私たち日本国民です。

国防というものを真面目に考えてこなかったツケが、今まさに日本国に降りかかっています。

ついでながら、いつも護憲だの非武装だのと叫んでいる人たちが「もしも米朝戦争になったら日本にも犠牲者が出る。そのとき、どのくらいの犠牲者がでるんだ? 政府はちゃんと対策をとっているのか?」と言って騒いでいます。

「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しようと決意した」人たちなのに…