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議会報告 政治・経済

日本政府の資産は562兆円2017/11/29    

次のような記事をみるたびに、その有害性に強い憤りを覚えます。

『国の借金 1080兆円 過去最大、国債発行膨らみ
https://mainichi.jp/articles/20171111/ddm/008/020/097000c

財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計した国の借金が9月末時点で1080兆4405億円となり、過去最大を更新したと発表した。これまで最大だった6月末の1078兆9664億円から1兆4741億円増えた。社会保障費を賄うための国債発行が膨らんだためで、財政が一段と圧迫されている。(後略)』

この記事を掲載している新聞社もまた、日本経済新聞に負けず劣らず無知を晒して憚らない。

まず、1,080兆円は「国の借金」ではなく、正しくは「政府の負債」です。

後に述べますが、この二つは似て非なるものです。

活字メディアでありながら言葉を的確に扱おうとしないその報道姿勢に大きな疑問を感じざるをえません。

何よりも、たとえ政府に1,080兆円の負債があるからといって、「それで何か問題があるの?」ってなものです。

この新聞社は、財務諸表の中で最も基本中の基本ともいえる「貸借対照表」(バランスシート)という概念を知らないのでしょうか。

バランスシートは、左側に「資産」を記載し、右側に「負債」を記載し、そして資産から負債を差し引いた「純資産」を右下に記載します。(純負債の場合は左下に記載)

このとき、左(資産)と右(負債・純資産)の合計額は必ず一致します。

一致(バランス)するからこそ、バランスシートなのです。

では、我が国のバランスシート(2017年3月末時点)をみてましょう。

ご覧のとおり、政府、金融機関、企業などすべての経済主体の負債を合計すると7,182兆円です。

この7,182兆円という金額だけをみますと、日本という国家がとっくの昔に破綻していても不思議ではなさそうです。

がしかし、そうはなりません。

なぜなら、それと同じ金額だけの「資産」を保有しているからです。

例えば、政府の負債(「国の借金」ではない)は、確かに1,270兆円(地方債をも含む)ありますが、その一方で政府は562兆円の資産を保有しています。

しかもこれは金融資産だけの金額であって、政府が所有する不動産などの有形固定資産は含まれていません。

もしもそれらを含めたら、負債よりも資産のほうが上回ることになるでしょう。

因みに、米国政府の資産はおよそ250兆円程度です。

つまり、GDP規模で米国の3分の1しかない日本が、その2倍の資産を持っていることになります。

しかも我が国の対外純資産の339兆円は、世界一です。

対外純資産がマイナス(対外純負債)になった時にはじめて、いわゆる「国の借金」と言えます。。

だが現実には、対外純資産がプラスで計上されているので、我が国は「国の借金」どころか「純債権国」なのです。

「…でも、政府の純負債が625兆円あるじゃないか」と言いたい人もおられるでしょう。

どうしても「負債がけしからん」というのであれば、これらをすべて日本銀行が買い取ったらいい。(日本銀行はそうした権限をもっています)

そうすれば、政府の負債はすべて消滅します。

そもそも政府による負債は、おカネに困っている人が生きていくために仕方なく借金を重ねているのとはわけが違います。

日本国家のバランスシートの右側の一部にすぎない「政府の負債=1,270兆円」だけを殊更にクローズアップさせ、「クニのシャッキンがぁ~」と騒ぎ立てては、経世済民に必要な財政出動を妨げている。

こうした手合いが、我が国を亡国に至らしめようとしています。

本日の午前3時18分頃、またもや北朝鮮からICBMと思わるミサイルが発射され、我が国の排他的経済水域圏に着弾しました。

こうした現実の危機に対し、我が国の国民を守るための、予算的措置をともなう具体的な対処をとることができないのもまた、悪意あるフェイクニュース「クニのシャッキンがぁ~」問題が原因なのです。