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議会報告 政治・経済

ネオリベラリズムによって成長力は失われた2017/10/25    

昨日(10月24日)午後0時40分ごろ、東京都中央区の東京メトロ・日比谷線の茅場町駅と八丁堀駅の間で、中目黒駅に向かう8両編成の電車の窓ガラスが、なぜか突然に割れました。

『東京メトロ日比谷線 走行中に車内の窓ガラス突然割れる
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171024/k10011195861000.html

24日昼すぎ、東京メトロ・日比谷線で、走行中の電車の窓ガラス1枚が突然割れるトラブルがありました。けがをした人はいませんでしたが、割れた原因はわかっていないということで、東京メトロが詳しく調べています。(後略)』

一方、大阪府の堺市では、複数のマンホールから下水が溢れだしたとのこと。

堺市はバキューム車で下水をくみ上げ、下流の下水管に流すなどの応急的な措置を施したようですが、本日(10月25日)午前1時の段階に至ってもなお流出が続いていたようです。

原因は、24日の午後1時半ごろ、大阪府松原市の下水処理場「今池みらいセンター」敷地内で地面の陥没があり、それによって堺市が管理している下水管が破損し土砂で詰まった下水が流失した模様です。

『堺で下水の流出続く 処理場の地面陥没、大雨の影響か
http://www.asahi.com/articles/ASKBT0D04KBSPTIL02V.html

堺市上下水道局によると、24日午後8時ごろ、堺市北区常磐町3丁付近の複数のマンホールから下水があふれ出した。(後略)』

偶然にも、ほぼ同時に発生した二つの事故ですが、ともに原因は未だ不明のようです。

定かではありませんが、報道筋は経年劣化を指摘しています。

もしも経年劣化であれば、天災ではなく人災です。

1990年代以降、日本で進められてきた新自由主義(ネオリベラリズム)に基づく株主資本主義化政策(構造改革と言ってもいい)によって、とにもかくにも行政機構は緊縮財政、規制緩和、自由化、民営化を進めてきました。

民間企業もまた「これからはコーポレート・ガバナンスの時代だぁ~」とか、「これからはアメリカ式経営の時代だぁ~」とか言って、人件費をはじめ各種のメンテナンス費用、設備投資費用、技術開発費用の抑制・縮減に励み、ひたすら株主配当と自社株買いの拡大を追求してきました。

こんなことを30年間も続けてくれば、そりゃぁ、公的インフラも民的インフラも脆弱化するのは当たり前でしょうに。

とりわけ大阪府は、「何とか維新」とかいう政党の代表が府知事を勤め、思いっきり新自由主義路線(緊縮財政路線)を突き進んでいます。

大阪のインフラがそこらじゅうで経年劣化を起こしても、私としては何ら不思議なことではありません。

前述した二つの事故の、一刻も早い原因解明を求めます。

さてそこで、新自由主義に基づく構造改革が断行され、民間企業は米国式株主資本主義経営を進めてきた結果、我が国の生産性はどのようになったのかを確認しておきたいと思います。

一人当たりの実質GDPを生産性と言います。

その実質GDPの成長率は…
労働投入量資本投入量全要素生産性
…で決定します。

労働投入量 = 投入された労働者の人数(計測可能)

資本投入量 = 投下された資本の量(計測可能)

全要素生産性は、GDP成長に貢献した、労働投入量と資本投入量以外の生産性向上効果(計測不可能)のことです。

なので、実質GDP成長率から労働投入量と資本投入量の寄与度を差し引いて計算されます。

要するに、労働と資本の成長では説明できない技術上の進歩を表した数値のこです。

それを各年代別にグラフ化すると、下のグラフのとおりです。

ご覧のとおり、ネオリベラリズムによって我が国の全要素生産性は低下したのです。

このことが、我が国の経済成長率を押し下げてきた要因の一つです。

米国でも、構造改革や規制緩和を進めたことによって、むしろイノベーションが起きなくなってしまったこと証明する統計があります。

「これからは米国式経営の時代だぁ~」とか、「レーガン大統領の規制緩和がぁ~」とか言って、その米国を手本にして、日本の強みを悉く破壊してきたのですから、成長力もインフラ力も衰えるのは当然かと思われます。

ネオリベラリズムなどという、保守主義とは相容れないイデオロギーを掲げる政治家たちが、なんと自らを「保守」と名乗り、また世間やメディアも彼ら彼女らを「保守」と呼んで憚らない。

この30年間、そんな異常事態に我が国は陥っています。