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議会報告 政治・経済

軍事なき外交の敗北2017/09/08    

昨日(9月7日)のブログでも申し上げましたとおり、我が国が大東亜戦争を戦った頃の国際政治は、各国が「外交の足らざるところを軍事で補う」という時代でした。

その後、覇権国と核兵器の登場により、それまでの「外交の足らざるところを軍事で補う」時代にピリオドが打たれ、今や各国が「軍事を背景にして外交を展開する」時代になりました。

GDP2~3%(国際平均)の軍事費(防衛費)を背景にして、各国が外交を展開する時代になったのです。

なお、我が国を取り巻いている米国、ロシア、China、北朝鮮などのように、国際平均(GDP2~3%)以上の軍事費(防衛費)を背景に外交を展開している国もあります。

因みに、ここで言うところの「軍事」には情報力も入ります。

わずかGDP1%未満の軍事費(防衛費)を背景にした我が国の外交が、今そこにある危機に何ら対処できない理由はこうしたことにあるわけです。

昨日の日ロ首脳会談の結果は、明らかにそのことを裏付けています。

『北朝鮮制裁 露、対話重視崩さず 首相「圧力」要請
https://mainichi.jp/articles/20170908/ddm/001/010/170000c

安倍晋三首相は7日、ロシア極東のウラジオストクでプーチン大統領と会談した。首相が、6回目の核実験を強行した北朝鮮への圧力強化に協力を要請したのに対し、プーチン氏は対話重視の姿勢を崩さず、両首脳の溝が浮き彫りになった。(後略)』

結局、北朝鮮問題にしても、北方領土問題にしても何ら進展がありませんでした。

というより、我が国とその首相が外交的に恥をかいただけです。

軍事なき外交の限界であり敗北です。

さて、とある情報筋によれば、一昨日、北朝鮮で軍の一部によるクーデター未遂事件があった模様です。

事の真偽は解りませんが、クーデターというより金正恩暗殺未遂事件のようです。

暗殺の目的は不明ですが、金正恩氏を守る親衛隊によって暗殺計画は粉砕されたのだとか。

核やミサイルの急速な開発、及び経済封鎖によって、北朝鮮の民政が著しく逼迫していることは想像に難くありません。

人民の不満は極度に達しているとみていいのでしょう。

彼の国には「白頭の血統」という言葉があります。

白頭の血統とは、金日成以来の血統の不可侵性を意味し、何人と雖も弑逆(しいぎゃく)できないという意味です。(※弑逆とは、明智光秀のように臣下・子などの目下の者が主君や親などを殺すこと)

むろん、金正恩氏と雖もです。

ところが、金正恩氏はそれをやった。

つまり、金日成以来の「白頭の血統」の直系である金正男氏を金正恩氏が手に掛けたことによって「白頭の血統」に対するタブーが消えたわけです。

儒教社会では長子相続にこそ政権の正統性があり、長子でない金正恩氏はそのことを恐ろしいほどに痛感していたからこそ弑逆したにちがいない。

結果、北朝鮮人民には、金正恩氏を暗殺する大義が十分に成立していることになります。

金正恩氏にしてみれば、自分の命を狙う敵が内にも外にも溢れていることになります。

追い込まれた独裁者ほど、何をしでかすのか全く予測がつきません。

そしていよいよ明日(9月9日)、北朝鮮の建国記念日を迎えます。