〒214-0012
川崎市多摩区中野島3-15-38-403
TEL:044-934-3302 / FAX:044-934-3725



議会報告 政治・経済

ガラスのディフェンス2017/08/29    

既にご承知のとおり、政府の発表によれば、今日(8月29日)午前6時すぎ、北朝鮮からミサイルが発射された模様です。

警戒対象地域は北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、群馬、新潟、長野の各県で、ミサイルは3つに分離され、北海道の襟裳岬の東方沖約1,180キロメートルの太平洋上に落下したとのことです。

相変わらず日本政府は、北朝鮮に対し「厳重に抗議した」「強い圧力をかける」という、お馴染みの抽象表現での対応のみのようです。

その「強い圧力」って具体的に何なのでしょうか。

要するに「注視して見守りたい」も同然の対応ですよね。

北朝鮮のミサイル攻撃に対する軍事オプションは、ミサイル防衛と敵基地攻撃しかありません。

ミサイル防衛は、そのすべてを東京に集中すれば辛うじて東京周辺だけは守れますが、残念ながら現段階では、技術的かつ数量的な限界により日本全土を守ることは不可能です。

敵基地攻撃は現在の自衛隊では法的にも技術的にも実行できません。

国会は、これらの問題点を早急に議論すべきです。

といって、ミサイルばかりに気を取られているわけにもいきません。

北朝鮮有事によってもたらされるもう一つの危機は、日本国内の複数個所でテロ・ゲリラが発生する可能性があることです。

北朝鮮には十数万人の特殊部隊がいて、また、日本や韓国内部にもこれに通じている人々がいる、と言われています。

我が国には、水源・原発・電源・通信・交通機関など極めて脆弱なインフラ施設等が多く、それらをテロ・ゲリラに狙われた場合、私ども日本国民の生活は危殆に瀕することになります。

1996年、韓国東部に26人の北朝鮮ゲリラが上陸した際、韓国軍は6万人の兵を何十日間も投入してようやく事態を収拾した経緯があります。

それでもゲリラの一人を取り逃がしています。

繰り返します。

たった26人のゲリラに対して6万人もの軍隊…です。

それだけ、テロ・ゲリラへの対処というものは難しい、ということです。

我が国では、テロ・ゲリラに対しては、一義的に警察が対応し、それで不十分な場合には陸上自衛隊が警職法活用の治安行動で応援することになっていますが、それでも明らかに不十分でしょう。

この問題についても、国会での速やかな議論はもちろんのこと、行政による具体的な対応が早急に求められます。

以上のとおり、我が国の脅威対抗防衛力は、まさにガラスのディフェンスといっていい。

一方、津波や地震をはじめとする大規模自然災害や、テロや武力攻撃が発生した際、日本国民に伝えるべき25種類の情報を瞬時に伝達する、いわゆるJアラート(全国瞬時警報システム)が2007年から導入されています。

本日、北朝鮮からミサイルが発射された際、私の自宅周辺ではサイレン(警報)もならなかったし、携帯電話も無反応でした。

それもそのはずで、そもそもJアラートは警戒対象地域のみがその対象だからです。

なので今朝6時に起きた私は、寝ぼけ眼でテレビをつけてからJアラートを確認しました。

テレビをみないと確認できないJアラートでは困ります。

とはいえ、全国津々浦々でサイレン(警報)を鳴らす必要はありませんが、せめて武力攻撃のような場合には携帯電話や登録しているパソコン等に緊急メールを入れるようにしてもいいのではないでしょうか。

武力攻撃事態は国家としての危機である以上、地域限定する必要はなく、すべての国民が早い段階で知るべき情報だと思います。

9月9日の北朝鮮の建国記念日にむけて、再び北朝鮮情勢は緊迫します。