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議会報告 川崎市政

議会の役割2017/07/11    

過日の東京都議会議員選挙では、小池都知事の率いる都民ファーストが躍進しました。

その最大の功労者は果たして小池都知事であったのか、あるいは不祥事続きの自民党であったのかどうかは別として、選挙の結果、公明党を含めた小池与党が都議会の過半数を占めることになりました。

さて、東京都議会に限ったことではないのですが、どこの地方議会も硬直化していて、首長(知事とか市長とか町長のこと)提案により提出された議案が反対多数で否決されるケースなどほとんどありません。

珍しく川崎市議会では、2015年の6月定例会において、福田市長が議会に提案した「特別秘書設置条例」という議案が反対多数で否決されましたが、川崎市議会で市長提案の議案が否決されたのはなんと41年ぶりのことです。

私などは年がら年中、市長提案の議案に反対しておりますが、いつも少数派(というか、一人だけ反対というケースが多い)なので、結局は可決成立しています。

このように首長提案の議案が議会で否決されることなど、地方議会では稀なのです。

首長提案の議案可決率ほぼ100%というのは、日本の刑事裁判の有罪率が99.9%であるのにどこか似ています。

べつに福田与党など存在していない川崎市議会でもそのような状態ですので、小池与党(公明党も含む)が過半数を占めることになった都議会では、なおさら知事提案の議案が否決されることなどありえないでしょう。

因みに、よく「市長を支えるのが責任ある第一会派の務めだ」みたいな、わけのわからないことを言って憚らない長老議員がいますが、自分が正しいと思う政策を市長にやらせ、間違っていると思う政策を市長にやらせないようにするのが議会の務めであると私は考えます。

余計なことですが、不思議なことにたいていの場合、どこの議会でも第一会派の結束は強い。

議員として大した仕事などしなくても、ただ黙って当選回数だけ重ねてさえいれば議長ポストが回ってくるからなのか。(※ちゃんと仕事している議員もいます)

回ってきても「あいつじゃぁ無理だっ」とか言われて、同じ会派の議員たちから引きずり降ろされた議員もいるとかいないとか。

話しを戻します。

小池都知事が都民ファーストの代表を退いたとはいえ、同会派の事実上の総帥であることに変わりはありません。

小池人気が衰えないかぎり、公明党も小池都知事を総帥として崇め奉るのでしょう。

何と言っても、崇め奉るのは得意な人たちですから。

得意なだけあって、ご利益の見極めもはやく乗り換えもはやいが…

要するに何を言いたいのかというと、あまりにも与党面する議員が多くなればなるほど、議会及び行政は硬直化する可能性が高まるということです。

行政や議会においては、「安定」と「硬直化」は紙一重の概念です。

首長だって行政職員だって同じ人間なのですから、間違うことは必ずあります。

なので、首長が常に正しい議案を議会に提出し続けることは不可能なはずです。

それをチェックするのが議会の役割です。(議会をチェックするのは有権者)

「安定」と呼ぼうが「硬直化」と呼ぼうが、首長提案の議案可決率ほぼ100%が常態化してしまうと、行政の間違った政策を正すことはまず困難です。

ところで、小池都知事は豊洲への移転をようやく表明しましたが、同時に築地を再開発するそうです。

そういえば、築地か豊洲のどちらを使用すべきかが未だマスコミ的に焦点になっていたころ、某テレビ局の某バラエティ番組で、いわゆるおバカキャラを売りにしている女性タレントが、司会者から「もし都知事だったら、豊洲と築地のどっちを選ぶ?」という質問をされました。

すると、そのタレントさんは「両方!」と答え、司会者及び他の出演者から嘲笑されていました。

「両方!」と答えたタレントさんが偉いのか、それとも小池都知事がそのタレントさんレベルなのか。

たしか今までは、築地の売却資金を豊洲の開発資金に回すという話だったはずです。

小池都知事の提案どおり、もし築地を再開発して「食のテーマパーク」とか何だかにするとなれば、築地の売却資金4,000億円が入らなくなります。

このことは即ち、東京都が4,000億円の新たなプロジェクトをはじめるということになります。

このような大きな話を都議会にもかけずに、なかば都知事の思いつきで報道発表し既成事実化してしまっていいのでしょうか。

もしも同じことを川崎市長が行ったのなら、絶対に私は議会で問題化します。

また、築地市場の敷地には環状2号線という道路が計画されています。

敷地内の道路を活用して地上に暫定道路を開通させ、それと並行してトンネルを掘って、それを正式道路にする予定でした。

その予定では、昨年末には暫定道路を開通し、2020年にトンネルの供用開始というスケジュールだったはずです。

ご承知のとおり、一連の豊洲騒ぎで未だ暫定道路の「ざ」の字もできていません。

このままでは、環状2号線整備がオリンピックに間に合いません。

となると、選手村と都心をつなぐ道路はことごとく大渋滞です。

オリンピックには国家の威信がかかっており、けっして都政だけの問題ではありません。

いったい、この責任はだれがとるのでしょうか。

問題のない豊洲市場に「地下空洞があるぅ」(正しくは、空洞などではなく「地下ピット」と呼ばれる正式な施設)とか言って騒ぎ立てた共産党及びマスコミか。

自分優位の政局をつくるために、それに便乗して移転を滞らせた小池都知事か。

今こそ、都議会による都政浄化作用が求められています。

でも都議会を見渡すと…自分ファースト、都民セカンド、国民サード、政策はニュートラルな人たちばかりか…!?