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議会報告 政治・経済

日本に深刻な財政問題などない!2017/07/06    

昨日(7月5日)は未明から昼前にかけて中国地方、午後からは九州北部地方で局地的に豪雨が降りました。

特に、福岡県と大分県では、所によって雨量が500mm/日を超える記録的な大雨となり、家屋倒壊・浸水や孤立などの被害が多数発生しました。

9人が不明で40万人に避難指示がでています。

また草加市では、これまた台風3号の影響による突風で、市内の住宅や物置などへの被害が相次いでいます。

被害に見舞われた皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。

本日のブログのテーマも、我が国の脆弱化した防災力に関係する話しです。

さて、ロイターの記事によると、来週に開かれる予定の日銀金融政策決定会合において、2017年度の物価見通しを下方修正することが検討されるようです。

『日銀、物価見通し下方修正の公算 金融政策は維持=関係筋
http://jp.reuters.com/article/boj-price-outlook-idJPKBN19Q0JR

日銀は19、20日に開く金融政策決定会合で、2017年度を中心に消費者物価見通しの下方修正を検討する可能性が大きいが、需給ギャップの改善など物価上昇のモメンタム(勢い)は維持されているとの見方が多く、現行の金融政策を維持する見通しだ。複数の関係筋が語った。(後略)』

とはいえ「下方修正はするけど、一応は需給ギャップは改善しているし、物価上昇の勢いも変わらないから現行の金融政策は維持する」のだとか。

金融政策を維持するのではなくて、実際は維持せざるをえないだけです。

むろん、悪いのは日銀ではなくて、PB(プライマリー・バランス)目標に固執して緊縮財政を貫く政府及び財務省ですけど…

下のグラフのとおり、どこに物価上昇のモメンタムがあるのでしょうか?

ひょっとして、私の目がおかしいのでしょうか。

「財政破綻の幻聴が聞こえるぅ~」と言っているどこぞやの与党政治家の耳じゃあるまいし、私の目はそれほど悪くありません。

そもそもからして、物価上昇の勢いに変わりがないのなら、下方修正する必要もないでしょうに。

素直に「政府が財政出動してくれないから、これ以上の金融政策は不可能です」と言うわけにもいかないのはわかりますが。

巷では財政出動の必要性を説くと、目くじらを立てて「これ以上の借金はぁ~」
とか、「将来世代にツケを遺すのかぁ~」とか、「日本もギリシャのように破綻するぅ~」とか言う人がいますが、我が国に深刻な財政問題など存在しませんのでご安心ください。

もしもそのような人たちがいるとしたなら「まず、落ち着け」と言いたい。

下のグラフは、財務省様がよく使うグラフです。

赤色の線が日本の政府債務対GDP比率の推移で、緑色の線がギリシャのそれです。

これを示して、「日本の政府債務対GDP比率はギリシャよりも酷い。だから消費税率を上げさせてぇ~」という魂胆なわけですが、よく考えてみてください。

日本よりも政府債務対GDP比率の低いギリシャが破綻(デフォルト)したのに、どうして日本は破綻しないのか?

むしろ日本の国債金利は下がり続けているけど、どうしてなのか?

という疑問を私たち日本国民は抱かなければなりません。

その答えは簡単で、日本政府の発行国債は100%自国通貨建て、ギリシャのそれは100%がユーロという共通通貨建てだからです。

古今東西、自国通貨建てで国債を発行した国が破綻した事例を私は知りません。
もしあったら教えてほしい。

因みに1998年のアジア危機の際、ロシアはドルという他国通貨建て国債の償還に窮してデフォルトしたのですが、その時、ついでにルーブル建て(自国通貨建て)国債もデフォルトしました。

それはあくまでも、「ついでに」、しかも「故意に」行ったデフォルトですのでこれは例外。

現在の我が国のように、過剰供給能力を抱えデフレに苦しみ、マイナスになるほどの長期金利の低さからすれば、日銀がちょっとやそっと円を刷った(発行した)ところで、簡単にはインフレになりません。

ましてや、ハイパーインフレになるなど絶対にありえません。

これもまたよく言われますね。

「これ以上、借金を拡大したらハイパーインフレになるぅ~」という戯言。

ハイパーインフレの定義は、インフレ率 13,000%/年以上の物価上昇です。
(今日の時点で1万円の商品が、来年の今日には130万円以上になること)

前述のグラフのとおり、現在の我が国のインフレ率はゼロパーセント台です。
ご承知のとおり、ときたまマイナスになったりしています。

古今東西、ハイパーインフレを起こした事例をみますと、戦争や革命などの大混乱が原因か、もしくはジンバブエなどの極端に供給能力が過小の発展途上国のみです。

財政支出の拡大によってハイパーインフレを起こしてしまった事例など、私は知りません。

もしあるのであれば、これもまたぜひ教えてほしい。

何度でも言います。

デフレ期においては、政府が財政出動によって需要創出しないかぎり、絶対にインフレ率は上がりません。

インフレ率が上がらないとデフレを克服することができず、国民の更なる貧困化は続き、それこそ政府負債も拡大していきます。

もう既に、日銀にできることはなくなっているのです。

そして無用な財政破綻論こそが公共事業悪玉論を助長し、我が国の防災力を脆弱化させています。