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議会報告 政治・経済

一帯一路とAIIB2017/06/06    

2013年、北京の習近平国家主席は、アジアとヨーロッパを結ぶ二つの経済帯を「一帯一路」(いったいいちろ)と言いました。

まず一つ目は、中国西部-中央アジア-ヨーロッパを結ぶ「シルクロード経済ベルト(シルクロード経済帯)」(一帯)。

二つ目は、中国沿岸部から海を渡って東南アジア-インド-中東-アフリカ-ヨーロッパを結ぶ「海上シルクロード」(一路)です。

北京政府は、この二つの経済圏の関係国に対してインフラ投資や融資を行おうとしています。

そのインフラ投資・融資のために創設されたのが、 まさにAIIB(アジアインフラ投資銀行)です。

AIIBは、こうしたインフラ整備を人民元決済で行うことで、当該経済圏から米ドルを排除しようとするものです。

何と言ってもChinaは、ロシアやイランとともに、ユーラシア大陸から米国の影響力を排除しようとしているリビジョニスト国家なのです。

例えば、海上シルクロードを確保しようとする彼らにとって、最も邪魔な存在なのが東シナ海や南シナ海を遊弋している米海軍です。

であるからこそ、無法に基地を設けて東シナ海や南シナ海を内海にしようとしているわけです。

別に米国がこの地域から排除されようと個人的にはどうでもいい話なのですが、例えそのような事態になっても独力で対処できるように、我が国は経済的にも軍事的にも一人前の国家にならなければなりません。

その前に、米国を排除させるほどの力を北京政府に持たせてはいけないのです。

つまり、我が国の地政学的利益の観点からも、北京政府に一帯一路構想を進めさせてはならないということです。

そうした中、最近さすがに「AIIBに日本も参加しよう」という鳩山何某のようなお○○さんは少なくなりましたが、今度は安倍総理が「一帯一路に協力しよう」と言い出しました。

『首相、一帯一路に協力姿勢
第23回「アジアの未来」 公正さなど条件、日本企業の参画妨げず
http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS05H16_V00C17A6MM8000/

安倍晋三首相は5日、第23回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)の晩さん会で演説した。中国の広域経済圏構想「一帯一路(総合2面きょうのことば)」について「協力をしていきたいと考える」との姿勢を示した。同時に同構想下でのインフラ整備への協力には「透明で公正な調達」などの注文をつけた。』

何か戦略があっての発言なのか、よほどの地政学的無知なのか、私にはよくわかりません。

でもとりあえず、心ある側近は総理に教えてあげたほうがいい。

「総理っ、あなた様が頼みにしている米国様を、このアジアから追い出そうとしているのが一帯一路なんですよっ!」って。