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議会報告 政治・経済

借金こそ経済成長の源泉2017/05/14    

平安時代のはじめころ、朝廷(中央政府)は富裕農民に種籾(たねもみ)を出させ、その種籾を貧しい農民に貸し与えていました。

種籾を借りた貧しい農民は、秋の収穫時にその分を稲で返却します。

現在にも通じる、立派な「金融政策」です。

中央政府が金融機能を果たすことで、貧しい農民たちにも稲という所得を獲得する機会ができるわけです。

この場合、借りた種籾の量が多ければ多いほど、稲(所得)の生産量も増えていきます。

農民一人当たりの生産量が拡大することを何と言うでしょうか?

そうです…「経済成長」と言います。

では、現在の日本の経済成長はどのようになっているでしょうか。

下のグラフのとおり、1995~2015年度の我が国における経済成長率と近似曲線をみてますと、経済成長率が右肩下がりで落ち込んでいることが判ります。

いつも言うように…低迷の元凶は、むろんデフレです。

さて、前述した平安時代の朝廷による「種籾金融」の話しにもどりますが…

ここで最も重要な点は、貧しい農民が種籾(おカネ)を借りたことです。

借りたことによって、貧しい農民に収入(所得)増がもたらされました。

ここがポイントで、経済というものは誰かが借金をしないければ絶対に成長しないのです。

国民経済においては、政府、企業、家計、海外という4つの経済主体のうち、借金すべきは企業です。

ところが、デフレの長期化によって企業には資金需要がありません。

なので下のグラフのとおり、日本企業の内部留保は蓄積され続けています。

金融機関の預貸比率をみても、下のグラフのとおりで増えていません。

こうしたデフレ期においては、借金すべき経済主体は政府(地方自治体も含む)をおいて他にありません。

政府が国債を発行し、インフラ整備をはじめ各種の支出によって需要不足を埋める。

それこそが、デフレを克服するための正しい解決策であると確信します。

誤解を恐れずに言えば、現在の日本は借金が多すぎて困っているのではありません。

借金が少なすぎて困っているのです。