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議会報告 政治・経済

渡部昇一先生に感謝と哀悼の誠を捧げます2017/04/18    

知の巨人・渡部昇一先生がご逝去されました。

『渡部昇一氏が死去 英語学者、保守派の評論家
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG17HAH_X10C17A4CZ8000/

英語学者で保守派の評論家として知られる上智大学名誉教授の渡部昇一(わたなべ・しょういち)氏が17日午後1時55分、心不全のため東京都杉並区の自宅で死去した。86歳だった。(後略)』

私はある時期、渡部昇一先生より1年間にわたって日本の近代史についての講義を頂けるという、たいへんに貴重な機会を得ました。

そのご慧眼に触れさせて頂けたことに、深く感謝しております。

戦後の歪められた歴史観を「東京裁判史観」と造語されたのは、まさに渡部昇一先生です。

東京裁判史観を一言で表するなら「戦前・戦中の日本は、そのすべてが悪だった」という史観です。

米国は、日本に仕掛けた戦争を正当化するため、日本を侵略国家に仕立て上げる必要がありました。

そのためのセレモニーが東京裁判であり、その東京裁判で認定されたインチキ歴史観を、渡部昇一先生は「東京裁判史観」とされたわけです。

この東京裁判史観は、米国の対日占領政策の一環として、戦後日本の行政・立法・司法・マスコミ・学者、そして多くの国民のなかに浸透することになりました。

戦後日本に蔓延している歴史観(国家観)は主としてこの東京裁判史観です。

例えばときおり、かつて極左暴力集団で活動していたことを自慢げに話す団塊世代の男性をみかけます。

この種のクズの歴史観こそが、まさに東京裁判史観です。

そういえば渡部昇一先生は私に、「東京裁判史観は敗戦利得者史観でもあるんですよ」と教えてくださったことを思い出します。

占領政策によって、戦後はじめ頃の日本のエリートたちが悉く敗戦利得者で占められていたからだそうです。

さらに考えてみますと、今から10年くらい前までは、東京裁判を否定するだけで極右扱いされたものですが、ようやく良識国民による理解も増してきて「歪んだ歴史観」を否定することのできる社会環境になりました。

それは、つい最近のことです。

これも偏に、渡部昇一先生をはじめとした、誠実なる知識人の皆様による長きにわたる著作言論活動のお陰です。

そうした活動の中で渡部昇一先生は、東京裁判史観派の団体や集団から、かなりの陰湿極まりない攻撃や嫌がらせを受けたそうです。

にもかかわらず、怯むことなく毅然として多岐にわたる著作言論活動を続けてこられた渡部昇一先生に心より敬服いたします。

もしも、その先駆者としての渡部昇一先生のご活躍がなかったなら、未だ日本は東京裁判史観の直中にあったと思います。

我が国はまた、偉大なる国士を失いました。

渡部昇一先生のご功績を無にすることのないよう、ひとりの日本国民として、そしてひとりの地方議会議員として、その責務を全うしていきたいと思います。

渡部昇一先生に、心より感謝と哀悼の誠を捧げたく存じます。