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議会報告 政治・経済

レントシーカー2017/03/25    

森友学園に対する国有地払下げ問題で最も不可解な点は、それが入札方式でなく随意契約によって為されたことです。

裁判所の競売手続だって入札方式に拠ります。

どうしても随意契約では、買主と政府関係者との間の不適切な関係を推認されてしまうものです。

例えば、入札期日を何度指定しても入札者がゼロで、やむを得ず特定の者に売却するという稀なケースもあります。

物件の性質及びその他の理由で流通市場に乗っていない等の事情から、仕方なく特定の者に格安で売却されることもあるのでしょうが、それでも不適切な関係の疑いは残るものです。

なので森友学園の場合、安い安くないの価格問題というより、売却方法が随意契約だったことのほうが大問題だと思うのです。

ご承知のとおり、随意契約だとその他の購入希望者が完全に排除されます。

たいていの場合、随意契約の相手は大手の企業や行政等と特別の関係のある者に限られ、一般の企業等が新規参入することができません。

請負契約の場合に指名入札がとられることもありますが、その際には請負代金もさることながら、一定水準の技術的能力や履行能力が求められることになります。

なので、必要悪として認められている、ということです。

そのような合理的な理由もないのに、入札者の制限や排除が為されて、特定の者が契約できるようにしたのは明らかに不可解です。

そして森友学園の場合は、小学校設置という「教育」面の問題よりも、まさに国会で疑いがかけられているような「政治」の面が幅を利かせて、それが為されるようになったのであれば、まさに「レントシーキング」問題です。

このレントシーキングは現在の日本国にとって極めて重要な政治問題ですので、少し説明させて頂きます。

※レントシーキング…
「レント(rent)」は、地主が得る地代のこと。
「シーキング(seeking)」は、それを探し求めること。

地主は小作人に土地を貸して地代を得ます。

仮にその地主が全く労働しなかった場合、地主の付加価値は生まれず、地主は小作人(他者)の稼いだ付加価値(富)を地代として搾取するだけになります。

転じて、それまで規制されていて全く新規参入できなかった利権に、ロビー活動による規制緩和によって割り込んで、その利権の一部を得ることを「レントシーキング」と言うようになりました。

政治力を使って官公庁に働きかけ、法制度や政策を変更させることで自らの利益を拡大させる行為と言っていい。

なので、森友学園が政治家もしくはその婦人や秘書などの関係者に働きかけて、行政に学校設置基準を緩和させ、小学校運営事業に新規参入をしようとしたのであれば、まさにレントシーキングです。

レントシーキングする人のことを「レントシーカー」と言います。

籠池氏は普通にレントシーカーです。

それから、菅直人元総理が孫正義氏のために始めた『再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度』(FIT事業)も典型的なレントシーキングです。

孫正義氏ら一部の起業家や投資家たちが、あの福島第一原発事故というショック(恐怖)を利用して、菅直人という愚劣な総理を動かし再生可能エネルギー特別措置法という法律を成立させました。

以後、孫正義氏らレントシーカーにチャリンチャリンとおカネが入ってくる仕組みになっています。

そのチャリンチャリンというおカネを、毎月、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という電気料金で納めているのは私ども普通の日本国民なのです。

電力の安定供給に何ら役にも立たぬ再生可能エネルギー。

多くの日本国民が、その無駄なコストを負担させられつつ、レントシーカーたちに所得を吸い取られる仕組みになっています。

その再生可能エネルギー発電促進賦課金がまた上がります。

『5月電気料金、大幅値上げ=再エネ負担増で月200円前後
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032200906&g=eco

大手電力10社の5月の電気料金が、標準家庭で月150~210円程度の値上げとなる見通しであることが22日、分かった。再生可能エネルギーを普及させるために料金に上乗せする「賦課金」が、5月から増額されることが主因。(後略)』