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議会報告 政治・経済

新たな段階以上の脅威2017/03/07    

昨日のブログでも申し上げましたとおり、いかに経済力に乏しい北朝鮮とはいえ、ミサイルの打ち上げを根気強く繰り返し行うことによって、それなりの技術力を蓄積していくことが可能です。

北朝鮮のミサイル発射は、昨日や今日にはじまった話でもあるまいし、今さら「新たな脅威の段階」とか言ってる場合じゃないと思います。

『北朝鮮 弾道ミサイル 首相「新たな段階の脅威」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170306/k10010900041000.html

安倍総理大臣は、参議院予算委員会で、北朝鮮から4発の弾道ミサイルがほぼ同時に発射され、3発が日本の排他的経済水域内に残りの1発も排他的経済水域付近に着弾したことを明らかにしたうえで、今回の発射は、北朝鮮が新たな段階の脅威になったことを明確に示すものだという認識を示しました。(後略)』

下の2つのグラフは当ブログで既に掲載済みのものですが、このような状態にあること自体が既に我が国にとって脅威なのです。

さて一方、米国の中央銀行たるFRBが、いよいよ利上げを行う方向に入っています。

これまでの事例でも明らかなように、米国が利上げを行うと、原油価格が下落するという傾向にあります。

仮に原油価格が下落すると、原油への依存度の高いロシア経済がまた逼迫します。

ロシアはGDPや税収に占める原油の割合が高いことで有名です。

「原油こそ我らがすべて」とロシア人自身が揶揄するほどです。

問題は、このことがまた国際政治にどのような影響を及ぼすのか、です。

例えば、ロシアがクリミアを強奪したとき、米国はロシアに対して経済制裁を加えました。

その時ロシアはすかさずシナに接近しました。

対ロ関係が良好になればなるほどシナは東シナ海や南シナ海での軍事行動を盛んにしています。

冷戦時代のシナは、対ロ関係があまりよくなかった為に、その兵力をロシアとの国境線に集中せざるをえませんでした。

なので当時のシナは、経済的にも開発途上だったこともあり海洋進出など考えようともしませんでした。

ところが冷戦終結以降、ロシアとシナの関係が改善され、ロシア国境からの脅威が緩和されたことでシナは海洋進出を本格化しはじめたのです。

いかにトランプ氏とプーチン氏が仲よくしようとも、米ロ関係に経済的な摩擦(米国の金利高=原油安)が生じると、ロシアとシナの関係が強化されることになり、ますます尖閣が危うくなるという構図になっています。

よって今や、日米関係を強化すればするほど尖閣が危なくなる、という複雑な地政学的状況下にあるのです。

米国が覇権国(世界の警察官)としての意志と能力を失いつつある今、日米の同盟強化はかえって我が国の安全保障上の脅威を増してしまう、という時代なのです。

今の総理は、あまりそういうことまで深く考えていないご様子です。

こうした指導者を頂いている現状こそが、我が国にとって深刻な「脅威」だと思います。

安倍総理ガンバレぇ… 安倍総理ガンバレぇ…