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議会報告 政治・経済

これで、どうやって…2017/03/05    

今日からシナでは、我が国の国会にあたる全人代(全国人民代表大会)がはじまるとのことです。

それに先立って、全人代の報道官から2017年度の国防費が発表されました。

『中国国防費、初の1兆元超に 17年予算7%増
景気減速映し2年連続1桁の伸び
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC04H0Q_U7A300C1MM0000/

中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の傅瑩報道官は4日、北京の人民大会堂で記者会見し、2017年予算案の国防費が前年実績比で7%前後増えると明らかにした。16年の国防費予算(中央政府分)を基準に計算すると約1兆200億元(約16兆8千億円)となり、初めて1兆元を超える見通しだ。(後略)』

記事によりますと、金額にして約17兆円とのことです。

お国柄から、額面どおりには受け止められないわけですが、実際にはもっと多いのでしょう。

ただ、GDP成長率は明らかに鈍化しているはずです。

確か習近平国家主席の公約は、2020年のGDPを2010年比で倍増させる、でしたよね。

要するに、10年間で人民(国民ではない)の所得を2倍にする、でした。

習近平氏の国家主席就任が2013年でしたので、公約の達成のためには何としてでも毎年8%以上の経済成長を達成しなければならないわけですが、現実には難しいようです。

識者によっては、実際にはマイナス成長しているのではないかとさえ言われています。

どうやら、既にシナ経済は余程の供給過剰状態にあるようです。

GDP成長率が落ち込めば、自然に税収も減ります。

しかしそれでも尚、発表されている経済成長率以上に国防予算の伸び率を維持しているとのことです。

ところで、約17兆円の国防費となっていますが、世界銀行が公表している統計では、政府の公式予算に含まれない軍事支出の推計を含めた場合、2015年時点の段階で既に約38兆円を超えているものとされています。

軍事費…と言った場合、軍事目的の全ての費用支出、あるいは資本的支出までもが含まれることが一般的です。

例えば、平和維持軍、準軍事組織、宇宙軍事、国防官僚組織、軍属などへの支出も含まれますし、軍事関係者への恩給や社会保障、軍事研究開発、調達費、運用費、修繕費までもが含まれます。

それに世銀の統計では、他国への軍事援助費も軍事費として計上されています。

このように国防費と軍事費とでは予算的概念が異なりますし、あるいは、それらと「戦費」とを切り離して勘定されることもあります。

防衛関係の予算はその定義が様々なのです。

因みに、世銀が公表している2015年時点のシナの約38兆円の軍事費には台湾の軍事費が含められています。

世銀的には、あくまでも「一つの中国」なのです。

全人代の報道官が発表している約17兆円は、あくまでも彼らの言う「国防費」であり、軍事費となると更に大きくなるはずです。

世銀の統計によりますと、シナの軍事費は下のグラフのとおりに推移しています。

一方、我が国の軍事費とシナのそれを比較しますと、下のグラフのとおりです。

これで、どうやって尖閣諸島を守るのですか?

これで、どうやって東シナ海、南シナ海のシーレーンを守ってくのですか?

これで、どうやって覇権国なき世界で生きていくのですか?