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議会報告 政治・経済

エンゲル係数と内閣支持率2017/02/25    

過日、総務省からエンゲル係数(家計調査)の発表がありました。

エンゲル係数とは、家計の消費支出額に占める食糧費の割合(%)のことです。

高所得層ほどエンゲル係数は低くなり、低所得層ほどエンゲル係数は高くなります。

ヒトが一定期間に食することのできる物理的な量には、それほどの差はないからです。

また、エンゲル係数が高くなればなるほどに、国民総体としての所得水準が下がっている、もしくは国民生活が苦しくなっているとも言えます。

『エンゲル係数29年ぶり高水準 共働き増・値上げ 
16年、0.8ポイント上昇の25.8%

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS17H4O_X10C17A2EE8000/

総務省が17日発表した2016年の家計調査速報によると、家計の支出に占める食費の割合である「エンゲル係数」は2人以上の世帯で前年より0.8ポイント上昇して25.8%となった。1987年以来29年ぶりの高水準。(後略)』

第二次安倍政権発足後のエンゲル係数の推移をグラフにしてみますと、下のグラフのとおりです。

上の記事では、年間平均を使って25.8%と低くみせていますが、月次でみますと2016年12月は27.5%でした。

赤い点線は近似曲線です。

あきらかに第二次安倍政権発足以降、右肩上がりに上昇していることがわかります。

これも、いわゆる貧困化の証です。

その主因はデフレの長期化で、具体的には構造改革と緊縮財政と2014年4月の消費税増税(5%→8%)です。

ところが、それとは逆に内閣の支持率が上がっています。

デフレによって国民経済は疲弊しているのに、それに反して内閣支持率は右肩上がり。

昨日、長期化する需要低迷と過酷化する低賃金労働に対して不満をもっておられる方とお話しする機会を得たのですが、なんでもその方によれば「それでも野党勢力への不信と不満から安倍内閣を支持している」とのことでした。

更には「安倍政権の経済政策は確かにダメだけど、外交とか安保などの他の分野ではがんばっている」のだそうです。

確かに野党がダメなのは理解できますが、ところで安倍総理ががんばっている外交って、どんな外交でしたっけ?

例えば、ロシアに対して北方領土の主権を認めつつ、共同で経済開発を行おうとしていることでしょうか。

あるいは、韓国に対しては、いわゆる慰安婦問題で10億円という事実上の賠償金を払ったことでしょうか。

もしくは、トランプに胡麻をすって、日米関係の強化と引き換えにして更なる経済的利益を米国に献上しようとしていることでしょうか。

2月10日の日米共同宣言をみても、「尖閣諸島に対する日米安全保障条約第5条適用の確認をしてきました」と総理は喜んでいますが、もう既にこれまで何回も確認してきたことではないのか。

いったいあと何度、確認すれば気がすむのか。

これだって、もしもシナが軍事組織ではなく民間を装った武装船団を大量に尖閣に差し向けてきた場合には、日米安保の対象外となって米軍どころか海上自衛隊だって今の法体系では対応できないではないか。

だいたい米軍が日本を守ってくれるなどと本気で思っているのか。

どこまで属国根性をむき出しにするのか。

パール・ハーバーへの首相訪問と、広島への大統領訪問をバーター取引してしまったことによって、戦後レジームに基づく「日本が悪かった史観」(東京裁判史観)が決定的なものになってしまいました。

安倍総理は、戦後レジームを脱却するどころか、むしろ戦後レジームを深化させてしまったのです。

それでも…安倍政権を支持される方々にとっては、安倍総理はがんばっているのだそうです。

世界のあちらこちらで「グローバリズムの行き過ぎ」に対する警鐘が鳴らされているのにもかかわらず、周回遅れで日本における移民政策を断行しようとしている安倍総理。

戦後日本においては「左は売国、右は亡国」など揶揄されていますが、なるほど言いえて妙です。