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議会報告 政治・経済

「伝統を守る」ということ2017/02/11    

本日(2月11日)は、紀元節=建国記念日です。

1872(明治5)年、我が国はグレゴリオ暦に改暦したわけですが、『日本書記』をみますと、神武天皇が橿原の宮で践祚された神武肇国に関する部分に「辛酉年春正月庚辰朔、天皇即帝位於橿原宮。是歳為天皇元年」という記述があります。

「春正月」(はるむつき)という表記は「正月節」のことで、神武天皇は春の始まりである「立春」に即位されたものと解釈されています。

このことが立春を元旦とする立春紀元節の根拠になっています。

明治政府は、これを太陰太陽暦(旧暦)の元旦であるとして、その日をグレゴリオ暦に当てはめ紀元節を2月11日として現在に至っています。

太陰太陽暦では毎月の初日を「朔日(さくじつ)」、あるいは「ついたち」ともいうのですが、神武天皇の即位について、太陰(ツキヨミノミコト)の朔日に即位されたのではなく、太陽(アマテラス)に依拠した春の始まり(立春)に即位されたものと捉えるべき、という識者もおられます。

なるほど、イザナギノミコトが禊されたとき、左目からアマテラス(太陽)が、右目からはツキヨミノミコト(太陰=月)が生まれ、その間にある鼻(地球)からはスサノヲノミコトが生まれたわけですから、太陽地球との関係性からも皇統の起源である神武天皇の即位の暦(コヨミ)が決められたはずであって、太陰のコヨミに依ることはないはずです。

もし通説のように、神武天皇が太陰太陽暦の元旦に即位されたのであれば、グレゴリオ暦ではその日は毎年異なることになります。

ですので、常に太陰太陽暦の元旦を紀元節として祝うことこそ伝統を守ることになるはずですが、即位された年の太陰太陽暦の元旦を太陽暦に置き換えて2月11日と定め、以後は太陽暦の2月11日を紀元節として固定されていることには一貫性を感じえない、という考え方にもそれなりの説得力があります。

建国を祝う日であるからこそ、改めて「伝統を守る」ということについて考察してみました。