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議会報告 川崎市政

自虐史観が日本の医療システムをも蝕む2017/01/31    

自虐史観・・・

これが戦後日本の政治を蝕んできました。

いま尚、そうです。

ネット等が普及して、今でこそ多くの人々が堂々と自虐史観の誤りを指摘するようになりましたが、つい10年くらい前までは我が国の近代史を誇るような発言をしたとたんに「極右」呼ばわりされたものです。

その自虐史観は歴史問題のみならず、経済問題についても同様です。

例えば、代表的なのは・・・「人口が減少する日本は外国人労働者を受け入れないとやっていけない~」とか「輸出依存度の高い日本は輸出を伸ばさないとやっていけない~」とか「経済が成熟した日本は外貨を獲得しないとやっていけない~」とかです。

日本の輸出依存度(GDPに占める輸出額の割合)はたかだか13.97%(2015年時点)です。

例えば、韓国やドイツは約40%で、オランダなどは60%を超えています。

OECD加盟国の中で、我が国は下から2番目輸出依存度が低いんです。

因みに最も輸出依存度が低いのは米国です。(8.44%)

というか、日本、米国、ブラジルは世界3大内需国ですので。

なのに「ニホンはユシュツイゾンコクだからぁ~」と騒ぎ出す人っていったい何なのでしょう?

繰り返し申し上げます。

日本は内需国であって、輸出依存国ではありません。

現に輸出依存率は低いし、あえてこれから依存度を高める必要もありません。

そうした中、政府は治療や健診を目的に日本を訪れる外国人の受け入れ、いわゆる医療ツーリズムを推奨しています。

国民経済計算上、外国人に日本の医療サービスを提供するということは「輸出」に勘定されます。

『医療目的の訪日客受け入れ 政府、まず28病院
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF30H0E_Q7A130C1PP8000/

政府は治療や健診を目的に日本を訪れる外国人の受け入れに特に適した医療機関を推奨する。まず東京大学や大阪大学の付属病院、慶応義塾大学病院(東京)など全国28病院を選んだ。外国人向けのサービス体制などを海外の政府機関や医療機関に周知する。訪日客が安心して受診できる環境を整えて「医療ツーリズム」に弾みをつける。(後略)』

要するに、「日本は医療の分野でも輸出を増やさなきゃだめだぁ~」という自虐史観なのです。

はたして日本は、輸出に頼らなければならないほどに医療サービスの供給能力が過剰状態なのですか?

そんなはずはない。

ミクロな事例を挙げますが、私の住む川崎市多摩区は、神奈川県保健医療計画上は「川崎北部医療圏」に属しています。

この地域は全国的にみても人口あたりの療養病床が最も少ない地域である為、多摩区に住む高齢患者の地元病院への入院困難にしています。

そのため「長期の療養を必要とするのに病院に入れない」「お見舞いにも行けないような遠方の病院に紹介された」というお年寄りやご家族の皆様からのお訴えを頂きます。

上のグラフのとおり、平均在院日数を近隣の医療圏と比較してみますと、川崎市北部は252.3日と突出して長くなっています。

平均在院日数とは、1ベッドに対して1人の患者さんが入院している平均日数のことです。

他の医療圏に比べて、平均在院日数が長いということは、療養病床が少ない上に他都市からの流入患者が多いために患者さんが一つの病院に滞留していることが考えられます。

因みに、グラフで示したそれぞれの二次医療圏を構成する地域は次の通りです。

「南多摩」 = 町田市、八王子市、多摩市、稲城市、日野市

「北多摩南部」 = 府中市、調布市、狛江市、小金井市、三鷹市、武蔵野市

「区西南部」 = 世田谷区、目黒区、渋谷区

「横浜北部」 = 都筑区、青葉区、緑区、港北区、神奈川区、鶴見区

「川崎南部」 = 川崎区、幸区、中原区

「川崎北部」多摩区、麻生区、宮前区、高津区

一方、驚くべきことに、一般病床も含めると川崎北部地域の入院患者のうち31.5%市外居住者となっており、その事がまた多摩区に住む患者の行き場を一層狭めています。

東京の多摩地区や川崎北部にある療養病院には、療養病床の不足が著しい東京23区内に住む比較的裕福な高齢者の流入が多いことが推測されます。

患者の居住地と入院地域とが異なるということは、行政区域の異なる患者の居住地で行われている在宅医療に、その患者を結び付けることができないということです。

なぜなら、行政区域の異なる地域との携体制がないからです。

そのために市外居住者の患者さんの入院長期化するのではないでしょうか。

要するに、国内の医療体制にはまだまだ改善すべき点が多く、また国民の医療ニーズを満たすための供給能力が不足しているにもかかわらず、どうして外需に依存(期待)する必要があるのか!、ということです。

理解に苦しむばかりです。

根本原因は、為政者たちの「自虐史観」にあるのではないかと推察します。