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議会報告 政治・経済

陛下の譲位問題
 [ 野田佳彦の政治家としての資質 ]
2017/01/11    

報道によると、政府は2019(平成31)年1月1日(元日)に皇太子さまの天皇即位に伴う儀式を行い、同日から新元号とする方向で検討に入っているとのことです。

譲位に伴う関連法案は、有識者会議の報告と衆参両院の論議を踏まえて、5月上旬にも国会に提出される見通しのようです。

また譲位については「一代限り」とし、皇室典範の改正は最小限にとどめる方向で検討されるとのこと。

さて、今上陛下の譲位問題につきましては、国体および皇統に関わる極めて重大なものであり、本来はご皇室内においてのみ議論されるべき問題であるため、私のような一介の市議会議員ふぜいが軽々しく論じることは避けるべきと考えて参りました。

これまで当ブログにおいて、当該問題に一切触れてこなかったのはそのためです。

しかし、譲位問題が既にここまで政治問題化し、とりわけ国政を担う政治家(主として国会議員)たちの国体や皇統に関する無知ぶりを見るにつけ、もはや黙っているわけにはいかなくなりました。

よって以下、今上陛下の譲位問題について取り上げさせて頂きます。

まず政治家の無知ぶり・・・

例えば、民進党幹事長の野田佳彦(前内閣総理大臣)。(以下、敬称略)

『「譲位」で恒久制度にこだわる民進・野田佳彦幹事長の自負 「陛下のお気持ちを分かっているのは自分だ」
http://www.sankei.com/politics/news/170111/plt1701110003-n2.html

「論点整理」には、女性宮家創設と女系天皇の容認も検討課題に掲げられている。野田氏は首相だった平成24年10月、自らの内閣で、女性皇族が結婚後も皇族にとどまるための女性宮家創設を柱とした論点整理を公表した。天皇陛下の公務の負担を軽減する観点などから浮上したが、当時の民主党が同年末の衆院解散・総選挙で敗れたため、議論が尻すぼみとなった経緯がある。野田氏が皇室典範改正での譲位への対処にこだわる理由について、ある党幹部は「首相経験者である野田氏には、『陛下のお気持ちを分かっているのは自分だ』という自負がある」と解説する。さらに「安倍首相はお気持ちを十分にくみ取っていないという思いもあるのだろう」と推察する。(後略)』

この野田という男、世間一般では「鳩山由紀夫よりはマシ」みたいに言われていますが、私に言わせれば目くそ鼻くその差です。

誤解を恐れずに言えば、「陛下のご心情」と「皇統(国体)の揺るぎない継承」のどちらが優先されるべきなのか、という基本認識が野田には欠けています。

むろん、どちらも極めて重要です。

といって、世論調査でどちらが重要か、などとやるような話ではありません。

ましてや、譲位すべきかどうかを国民世論が決めるような話でもありません。

譲位云々は、あくまでもご皇室の家法(皇室典範)に基づいて決められることであり、そのご皇室の家法(皇室典範)をお定めになるのはご皇室の皆様だけです。

そこに国民世論が介在する余地はありません。

ご皇室とは日本国民にとってそのようなご存在なのです。

今回の譲位問題について私は、できることなら皇室典範に一切手を入れることなく、皇太子殿下に「摂政」になって頂くことが最も良い解決策だったのではないか、と考えます。

とはいえ、今上陛下は摂政については否定的なお考えを示されたようです。

拝察するに、天皇として被災地のお見舞いなどのお姿を示され続けることへの強い責任感が陛下の中にあられるのだと思います。

そうした陛下の畏れ多いお優しさを継承された皇太子さまが、摂政として被災地などに赴いて頂ければよろしかったのではないでしょうか。

陛下におかれましては、お体に差し障りのないかたちで国民のためにお祈りし続けてくださるだけで、陛下の象徴としてのお役割に対してすべての日本国民が感謝するものと存じます。

そして安易に皇室典範をいじるべきでない理由は、国体や皇統の意味を理解しない政治家や官僚やマスコミや有識者らに、女性宮家創設及び女系天皇の容認を目論んでいる輩がいるからです。

上の記事にもあるように・・・「論点整理」には、女性宮家創設女系天皇の容認も検討課題に掲げられている・・・のです。

日本のご皇室の継承にとって最も重要なことは、男系男子による皇位継承にあります。

男系男子による皇位継承とは、簡単にいえば「皇統(男系)をたどれば必ず神武天皇に行き着く」ということです。

そして神話の時代まで遡れば天照大神まで系図がつながる、それが我が国の皇室です。

神話の時代から系図がつながっている王朝(皇室)を頂く国は、王室を含めても世界で唯一我が日本国だけです。

ご承知のとおり、現在の皇室典範は日本国憲法下の一つの法律という位置づけになっていますが、それでも明治の皇室典範が基になっています。

明治の皇室典範は、その条文の細部に至るまでが国体と皇統の歴史に照らし合わされ、当時の学者や政治家が徹底的に議論を重ね、明治天皇の御前(ご臨席の下)で定められたものです。(当時は、現在のような戦後左翼史観に染まった学者も政治家もいない)

重要なのは、その典範に摂政についての考え方が明確に示されているということ。

また、その逆に譲位に関する記述が全くないということです。

要するにそれが、日本(ご皇室)の歴史と伝統を踏まえたものであると捉えるべきです。

よって「譲位」ではなく「摂政」を置くことこそが安定的に皇位が継承されていく道ではないでしょうか。

野田は、皇室典範の本格的な改正によって譲位を恒久制度にしようとしています。

そしてもし今、本格的に改正されるようなことになれば、女性宮家創設女系天皇の容認が盛り込まれてしまう可能性が大きいのです。

無知で無恥な政治家は国を危うくします。

野田よ、明治天皇をはじめ、当時の識者たちがどうして皇室典範に「譲位」という制度を設けなかったのか、まずはそこから考えよ!