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議会報告 政治・経済

財務大臣がデフレを理解しないでどうする2017/01/05    

テレビの経済番組をみておりますと、「トランプ相場はいつまで続くのかっ!」的な、相も変わらず他力頼みのコメントが溢れています。

為替や外需を当てにしなければならないほどに、我が国経済のファンダメンタルは脆弱なものなのでしょうか。

そもそもデフレという供給能力の過剰状態で苦しんでいるのですから、そんなはずはありません。

たんに「量的緩和+財政出動=需要創出」という、本来行われるべき政策が行われていないだけです。

そうしたなか、麻生太郎財務大臣がまた頓珍漢な発言をしています。

『麻生氏「金貸しが金貸さないでどうする」 銀行を批判
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF04H0H_U7A100C1EE8000/

「金貸しが金貸さないでどう商売するのか」。麻生太郎金融相は4日、全国銀行協会の賀詞交換会であいさつし、3メガバンクのトップらを前に新年から“麻生節”を繰り広げた。「目利きはいなくなったのではないか」とも話し、担保や保証に過度に依存せず、企業の将来性をみて成長資金を供給するよう求めた。(後略)』

麻生大臣は、「銀行がカネを貸さないから経済が良くならないのだ」と言いたいのでしょうけど、事実はまったく違います。

銀行はカネを貸したくて貸したくて仕方がないのに、借りてくれる人がいないのです。

下のグラフのとおり、銀行(金融機関)の貸出態度は、大企業向けにしろ、中堅企業向けにしろ、中小企業向けにしろ、それぞれ既にリーマン・ショック以前の水準を回復しています。

それなのに、おカネを借りてくれる人も企業も少ないのです。

なぜ?

デフレで需要が無いからです。

需要が無いのに、「よしっ、おカネを借りて投資しよう!」なんて人や企業があろうはずもなく。

昨年の12月28日に経済産業省から発表された、鉱工業生産指数を時系列でみますと、

ご覧のとおり、リーマン・ショック以前の水準を回復することもなく、2010年以降まったく増えていません。

くどいようですが需要が無いのです。

デフレ期に民間サイドが需要をつくり、供給過多を埋めるのは至難の業です。

ていうか、そんなことが簡単にできるのであれば、とっくの昔にデフレなど脱却しています。

大臣よ、 カネを貸すのが銀行の仕事なら、銀行からカネを借りたくなる経済情勢をつくるのはあなたの仕事でしょ!

デフレを脱却できれば、トランプ相場などの外的要因を気にする必要性などなくなります。

そもそも戦後最悪の「緊縮」財務大臣のくせに・・・