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議会報告 政治・経済

年金積立金管理運用独立行政法人の見識2016/12/12    

私たち国民の年金を積み立て、管理運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)。

そのGPIFの高橋理事長の発言が何とも解せない。

『GPIF、米インフラ投資に関心
http://jp.wsj.com/articles/SB10604864507425704319504582468643982183440

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の高橋則広理事長は30日、米国のトランプ次期政権下で外国資本へのインフラ市場開放がより進むことを期待すると述べ、GPIFとして投資意欲があることを示唆した。(後略)』

「カネ」「モノ」「ヒト」の国境を越えた自由を最大化しよう、というのがグローバリズムですが、グローバリズムこそが絶対的価値と妄信するグローバリストがいかにも陥りがちな考え方です。

まず、米国という他人様のインフラ投資に期待する以前に、我が国のインフラ投資の必要性を認識すべきです。

意外に思われるかもしれませんが、先進国のなかにおいては、我が国はれっきとしたインフラ後進国です。

例えば、3車線の高速道路では既に韓国にすら負けていますし、国土全体を網羅した道路網という点ではドイツに比べたら悲しくなるほどにお粗末なものです。

道路のみならず、港湾、空港、河川、鉄道、公園もしかりです。

加えて、現在の東京の公共インフラは概ね前回の東京オリンピック前に整備されたものですので、そろそろ更新時期を迎えています。(コンクリートの寿命は40~50年程度)

なのに・・・国にも東京都にも、いわゆる「緊縮財政思想」が蔓延していて、その大部分が手つかず状態です。

首都高速羽田線を走りますと、浜松町と羽田空港を結んでいる東京モノレール支柱(橋脚)のコンクリートがよく見えます。

その腐食具合酷いですね。

あまりおカネをかけたくないせいか、部分的な修復のくりかえしで誤魔化しているような印象です。

これらはほんの一例に過ぎませんが、現在の日本こそ本格的にインフラ投資を行わねばならない国なのです。

財源は・・・?

むろん、建設国債(赤字国債ではない)です。

長引くデフレで、銀行・保険会社・信用金庫などの金融機関はなかなか借り手がみつからず運用先に窮しています。

政府(政治)がインフラ投資の長期ビジョンを示して建設国債を発行すれば、金融機関はそれを購入して安全資産での運用が可能になりますし、民間投資も盛んになりデフレ脱却につながります。

むろん、GPIFも外国の金融資産などで運用する必要がなく、日本国債(建設国債)という安全資産で運用することが可能です。

上のグラフのとおり、GPIFの運用資産別の構成割合をみますと、すでに外国資産での運用比率は3割を超えています

今や日本国債は金保有よりも安全な金融資産といっても過言ではありません。

それに、無理して為替リスクを伴う外国資産での運用に依存する必要もなかろうに。

理事長さん、米国のインフラ投資に期待している場合じゃないんですよ・・・