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議会報告 政治・経済

理解に苦しむTPPの国会承認2016/12/10    

TPPが国会で承認されました。(苦笑・・・)

『TPPを国会が承認-立ち止まるのは「無責任」と安倍首相
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-12-09/OHWEAL6JTSEJ01

環太平洋連携協定(TPP)が9日、国会で承認された。安倍晋三政権はTPPを成長戦略の柱と位置付けてきたが、米国のトランプ次期大統領が離脱を表明していることから、発効の見通しは立っていない。(後略)』

米国次期大統領が不参加を表明している以上、TPPが発効される可能性はゼロなのに。

トランプ氏は、「TPPは一部の投資家や企業(グローバル投資家やグローバル企業)だけの利益であって、普通に働いて所得を稼ぐ個々のアメリカ国民の利益にはならない」と主張して厳しい大統領選を勝ち抜いた以上、自分に一票を投じてくれた有権者の期待を裏切ってまでTPP参加を表明することなど絶対にありえないでしょう。

その点、「労働所得で暮らす普通の日本国民よりも、グローバル投資家やグローバル企業の利益のほうが大事だ」と言っているに等しい安倍総理なんかよりも全然まともです。

TPPはグローバリズムの一環です。

グローバリズムとは「モノ」「サービス」「カネ」「ヒト」の国境を越えた移動の自由を最大化することです。

国境を越えた自由を確保するには「各国の主権を制限せよ」となります。

例えば、関税を撤廃せよ!

新規参入規制を撤廃せよ!

外資規制を無くせ!

国籍取得要件を緩和しろ!

ビザの期限を無制限にしろ!

派遣法を緩和して賃金を抑制しろ!

グローバル投資家が儲けやすいように法人税を下げよ!

そのツケは消費税の増税で国民に負担させよ!

全農を株式会社化してモンサントの作る遺伝子組換え穀物をもっと輸入しろ!

むろん、遺伝子組換え商品の表示義務も撤廃しろ!

日本国民はだまって遺伝子組換え作物を食ってりゃいいんだ!

・・・という具合です。

国家の主権が制限されると、国家は国民を守ることができません。

そうなると国家はグローバルマネーの植民地と化し、国民はグローバリズムの奴隷になります。

ブレグジットを選択した英国人も、トランプ候補を選択した米国人たちも、そのことに「No!」と言ったのです。

グローバリズムの植民地と化してしまった典型的な国は、お隣の韓国です。

韓国は1997年のアジア通貨危機によってIMF(国際通貨基金)の管理下におかれました。

IMFは韓国に対し各種の構造改革を強制し、加えて米韓FTAなども相まって、韓国はグローバル投資家とグローバル企業の支配下に置かれてしまったのです。

例えばサムスンは株式の50%以上が既に外資によって保有されていることから、もはや韓国企業ではないのです。

今や、韓国の国民でグローバリズムの恩恵にあずかっているのは、せいぜい7~8%くらいでしょう。

あとの92~93%の韓国人は低所得者でグローバリズムの被害者です。

だからこそ韓国国民の中にかなりの鬱屈とした不満が溜まっていて、朴大統領の不正をきっかけにあれだけのデモ(反朴運動)が起こるのです。

我が日本国を、今の韓国のようにしてはならないのです。

なのに我が国では、TPPが国会で承認される有様です。

TPPを批判すると、「じゃぁ、鎖国しろとでも言うのか」とか極論を言って怒り出す人たちがいます。

そんなこと、だれが言うか。

関税や規制などの各国の主権を維持し、それぞれの国が国民生活の安全を確保したうえで、貿易をふくむ経済的なお付き合いを盛んにできる世界をつくっていきましょう、と言っているに過ぎないのに・・・

そこまでしてTPPを批准したがる政治家たちは、ひょっとしてTPPによって利益を受ける人たちから既に「カネ」でも貰っちゃってるんじゃないでしょうか・・・

むろん、下衆の勘ぐりです。