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議会報告 政治・経済

そんな気概もないくせに・・・2016/11/25    

世界史的転換点は常に英国にあり、と言われています。

議会制民主主義、産業革命、金本位制、帝国主義に基づくグローバリズム(第一次グローバリズム)、新自由主義に基づくグローバリズム(第二次グローバリズム)。これらはすべて英国発で、彼の国は時代の節目節目で新たな国際的な枠組をつくりあげてきました。

その一方、金本位制からの離脱、あるいは第一次グローバリズムからの離脱などなど、自らがつくりあげたシステムからいち早く抜け出すのも常に英国です。

去る6月23日、英国がは国民投票でユーロからの離脱を決定しました。いわゆるブレグジット。これもまたいち早く英国がユーロ・グローバリズムという国際システムから抜け出した、ということになります。

これにつられるようにして、米国では反グローバリズムのトランプ氏が次期大統領に就任します。

ご承知のとおり第二次グローバリズム(現今のグローバリズム)を覇権国として主導してきたのは米国です。その米国が、国内的に相当な反発を抱えながらも反グローバリズムの方向に進もうとしています。

というか、既に米国はイラク戦争とリーマン・ショックによってその覇権国としての意志と能力を喪失しているのです。

グローバリズムは、それを支える覇権国の存在なくして成立しえません。そのことと、ブレグジットとを考え合わせれば、現今の世界が歴史的大転換点に立っていることは歴然たる事実です。

要するに、誰が望もうと望むまいと、グローバリズムの「終わりの始まり」が既に始まっていると認識すべきです。

例えば、ブレグジットには反対していた英国のテリーザ・メイ首相は、保守党でありながらも「常に労働者階級の利益に基づき行動する『近代的な保守』を目指す」考えを明らかにしています。これはグローバリズムからの決別宣言といっていい。

『英首相「労働者に寄り添う新保守党に」、特権階級寄りから決別
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-may-boe-idJPKCN1251RU?il=0

メイ英首相は5日、自身が率いる保守党の年次大会の閉幕にあたり演説し、上流階級への反発から欧州連合(EU)離脱を求めた労働者階級に政府は寄り添うべきとの新たな方針を示した。(後略)』

今や、グローバリズムの終焉は逃れようのない世界的趨勢です。

なのに、「保護主義はよくないっ」とか言って、未だグローバリズムに縋りつこうとしている安倍総理に代表されるような連中がいます。

保護主義の問題なんかじゃない。要するに、国民国家解体のもとに1%対99%の世界を容認する「グローバリズム」から、民主主義のもとでの国民経済の成長に重きをおく「ナショナリズム」への世界的レジーム・チェンジの問題なのです。

それほどまでにグローバリズムを維持したいのであれば、我が国を米国に代わってグローバリズムを主導することのできる覇権国家にしてみよ。

そんな気概もないくせに。