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議会報告 政治・経済

脱原発を望むのであれば2016/10/15    

都内で起きた大規模停電と火災事故の件ですが、大規模停電の原因となった東京電力の送電ケーブル火災の現場写真が公開されました。

一昨日(10月13日)には、東京電力の広瀬社長ら幹部が経済産業省を訪れ、火災の原因について「何らかの原因で自然発火した可能性が高い」とし、「今回の事故を踏まえ、しっかり原因究明して、今後の設備・点検の在り方を考えていきたい」と世耕経済産業大臣に謝罪した模様です。

以前より私は、いずれこうした事故が発生するであろうことを予測しておりました。

理由は以下のとおりです。

福島第一原発事故以降、東京電力は銀行からの融資を滞らせないために無理やりに黒字決算にする必要性に迫られていたようです。その主因は、本来であれば動かすことができる原発を止めているためだとか。

動かせる原発を動かすことができないがために東京電力の利益は上がらず、主としてメンテナンス費用の削減によって黒字化を図ってきたといいます。

世耕経済産業大臣は東京電力の広瀬社長ら幹部に対して「これまでメンテナンスを怠ってきたことがけしからん」とやっていました。

このままメンテナンス費用の削減がつづけば、第二、第三の事故が発生する可能性が高まります。それに、なによりも利益が上がらないことで懸念されるのは、廃炉のために必要な技術(廃炉技術)を開発するための技術開発費用すらも確保できない点です。

もうすでに、原発を稼働させないことで原発を廃炉できない、というジレンマに陥っています。

東日本大震災の津波で事故を起こした福島第一原発の1・2号機はアメリカのGE(ゼネラルエレクトリック)社からフルターンキー方式で導入された東電最初の原子炉でした。

フルターンキーというのは、設計から施工までのすべてをGEが行って、日本側には「キー」だけを渡した、という意味です。

専門家によれば、この原子炉はかなりの不良品だそうで、当初なかったベント(排出口)は後から日本(東電)が取り付けたとのことです。

考えてみると、あれだけの巨大地震と大津波の被害をうけても、日本製の原子炉はほぼ問題なく停止しました。

たしか、あの東日本大震災が発生した年に、日本製原発4機を外国から受注していたと記憶しています。トルコの例をみてもわかるように、あの大震災以来、我が国の原発技術への国際的信用はむしろ高まっているのではないでしょうか。

ただ、私はべつに原発推進派でもなく、また原発反対派でもありません。日本のエネルギー安全保障が確立されるのであれば、どちらでも結構です。

我が国がもし「脱原発」にむけて舵を切るのであれば、今は動かせる原発を動かすことのほうが結果として近道のような気がします。