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議会報告 未分類

公的固定資本形成は安全保障2016/08/17    

 去る8月15日、内閣府から4-6月期の経済成長率が発表されました。実質GDP成長率はゼロ成長でした。(季節調整系列・前期比)

 とりわけ数字が最も弱くでたのが民間設備投資で、マイナス0.4%。実は二期連続のマイナスです。

民間設備投資は二期連続のマイナス

 一方、下の図の通り、金融機関の貸出態度(「緩い」-「厳しい」)をみますと、かなり改善していることがわかります。

 意外に思われているかたもおられるかもしれませんが、基本的には銀行はおカネを貸したがっています。経営難による運転資金融資等については別ですが、既にリーマン・ショック以前よりも貸出態度は改善しています。

金融機関の貸出態度(「緩い」-「厳しい」)

  ところが、企業サイドの設備投資意欲が乏しくて借りてもらえない。

 なぜ、企業は投資しない? それはデフレで需要がないからです。

 そのため、企業の内部留保額は過去最高です。

アベノミクス以降の企業の内部留保

 新古典派経済学に洗脳された人たちに言わせると、「だからもっと規制緩和がぁ~」となりますが、デフレ期においては、どんなに規制(参入規制)を緩和しても民間投資は拡大しません。

 民間投資の弱いデフレ期だからかそ、政府や自治体がカネを借りてインフラ投資を含めた需要創造することが求めれらます。

 すると今度は、「そんなこと言ったって、クノのシャッキンがぁ~」という横やりが入りますが、いつも言いますように、おカネは使っても消えません。

 まずフロー面からみると、政府や自治体のインフラ投資はそれだけで公的固定資本形成という需要項目として立派にGDPに換算されます。

 一方、ストック面においても、インフラという固定資産のうえで民間の経済活動が促進され、かつ生産性が向上することでGDPが成長します。GDPが成長すると政府や自治体の税収が増えます。

 一昨日、たいへん痛ましいニュースを耳にしました。

『盲導犬連れた男性、列車と接触し死亡 ホームから転落
http://www.asahi.com/articles/ASJ8H735WJ8HUTIL03K.html

15日午後6時ごろ、東京都港区青山1丁目の東京メトロ銀座線青山一丁目駅のホームで、盲導犬を連れていた視覚障害者の男性が線路に転落し、列車と接触したと110番通報があった。男性は世田谷区祖師谷1丁目の会社員品田直人さん(55)で、消防隊に救助されたが約3時間後に死亡。盲導犬はホームにいて無事だった。

 最近、ホーム際に転落防止の目的で設置されている防護壁、いわゆる「ホームドア」をよくみかけるようになりました。が、当該駅には、このホームドアは設置されていなかったようです。もしも当該駅にホームドアが設置されていたなら、防ぐことのできた事故であったと思われます。

 報道によると、都内でも最も古い銀座線では、耐震性など老朽化している構造上の問題からホームドアが設置できないのだそうです。要するに、設置するには莫大なカネがかかる、ということだと思われます。

 まさに、こうした老朽化したインフラの更新こそ政府のカネでやればいい。

 さすれば、①安全性の確保、②デフレの解消、③インフラに関する技術(雇用)の確保と継続性、という少なくとも一石三鳥の効果を得られます。

 いつも当ブログを閲覧して頂いている皆さまにおかれましては、耳にタコではなく、目にタコができるかもしれませんが、下のグラフは我が国の公的固定資本形成の推移です。

脆弱化する日本のインフラ

 グラフは、我が国のインフラが脆弱化しているぞぅ、と叫んでおります。

 人々が安全に生活する上でも、国や社会が繁栄する上でも、公的固定資本形成は立派な安全保障の一つなのです。