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議会報告 02 政治・経済

女系天皇を容認する皇室典範改正案は拙速2006/01/27    

昨年11月、皇室典範に関する有識者会議は、女系天皇を容認する最終報告をまとめました。これをうけて、小泉内閣は女系天皇を容認する皇室典範改正案を今国会に提出しようとしています。

私は今回の皇室典範問題については、

女性天皇に賛成し、女系天皇には反対の意見をもっています。

女性天皇と女系天皇とではまったく意味が異なります。女性天皇は皇室の伝統を保ちますが、女系天皇の容認は神武以来の伝統を否定するもので、いずれ皇統は絶えます。

この二つの違いについては、詳しい説明が必要です。

ここでは簡潔に述べたいと思います。

かつて女帝といわれた天皇は、推古、皇極(斉明)、持統、元明、元正、孝兼(称徳)、明正、後桜町天皇の8名です。この8名の天皇は、ことごとく男系の女性天皇であって、女系の女性天皇ではありません。解かりやすくするために多少表現が俗的になりますが、この8名の女性天皇のお父様は、すべて神武以来の種をお持ちです。つまり、皇室の伝統とは、この種の継続性にあります。

むろん、皇室が神話から生まれたものであることは明白です。

しかし、神話から生まれた王朝がひとつの法則のもとに未だに絶えることなく継承されているのは、日本の皇室だけです。このことは世界に誇ることのできる伝統文化でもあります。

例えば、この伝統を保持するために、旧皇族(宮家)の方々が皇席に復帰できるよう法整備を進めることもひとつの手立てです。

皇室改革に関する小泉内閣の説明責任は甚だ不十分で、この2000年以上続いた伝統を考えるにあたり、たった10ヶ月程度の議論をもって結論をくだすことは誠に残念です。

かつてその昔、孝兼(称徳)天皇に仕えた弓削道鏡という男が画策をはかり天皇になろうとしました。このとき和気清麻呂がその野望を阻止して皇室の伝統を保ったのです。いま、そのとき以来の危機を迎えています。

平成の清麻呂が輩出されなければ、日本の伝統的象徴である皇統はいずれ完全に絶えてしまうでしょう。まだ猶予があるにもかかわらず、結論を急ぐ小泉皇室改革には断固として反対します。